• "美術館"(/)
ツイート シェア
  1. 仙台市議会 2015-10-20
    平成26年度 決算等審査特別委員会(第10日目) 本文 2015-10-20


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                  ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから、決算等審査特別委員会を開会いたします。  それでは、これより質疑を行います。  まず、昨日に引き続き、平成26年度仙台市一般会計歳入歳出決算中、歳出第9款教育費、第11款災害復旧費第1項災害復旧費中、第5目教育施設災害復旧費についてであります。  市民フォーラム仙台から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。      〔平井みどり委員佐藤わか子委員木村勝好委員、質疑席に着席〕 2: ◯委員長  発言を願います。 3: ◯平井みどり委員  私からは昨年アエルにオープンした仙台子ども体験プラザの運営について質問させていただきます。よろしくお願いいたします。  まず、仙台子ども体験プラザを立ち上げた目的は何でしょうか。 4: ◯学びの連携推進室長  仙台子ども体験プラザは、将来の社会的・職業的自立に必要な態度や能力を育む仙台自分づくり教育の一環といたしまして、経済の仕組みや社会とのかかわりについて体験を通して学ぶことを目的に、中東のカタール国からの復興支援を受けて立ち上げたものでございます。 5: ◯平井みどり委員  仙台子ども体験プラザは二つのプログラムで運営しております。一つはスチューデントシティといってフロアに11のブースが設置されています。仙台市では小学校5年生から6年生を対象に、それぞれ銀行、企業、新聞社、市役所からなるまちで、児童たちは消費者や企業に勤めるなどの役割をして社会と自分とのかかわりを学んでいます。私も実際に訪れさせて体験させていただきました。そして、その中で経済の仕組みやお金とは何か、仕事とは何かを学び、企業役になった児童たちは問題となった点を踏まえて課題の把握と解決策の検討を行います。そこから子供たちは直接社会の仕組みを学ぶことができます。  もう一つ、ファイナンスパークと呼ばれるものは、中学生全学年が対象で、フロアには13のブースがあります。ここでは生徒たちはそれぞれに与えられた家庭の中の人物になります。例えば年齢が35歳、既婚、子供2人、年収400万などというように情報が決められて、そして、このファイナンスパークのまちにある企業や公共施設の各ブースから情報を集め、集めた情報をもとに自分の収入に見合った支出を決定し、みずからの意思で計画的に生活設計を行っていきます。生活する上でみずからの決定が大切なことを学びます。この13のブースには証券会社やデパートや銀行、ガス局、病院など生活に必要な企業などが並んでいます。  そこで、これらのスチューデントシティファイナンスパークのそれぞれに対する評価をお聞かせください。 6: ◯学びの連携推進室長  スチューデントシティを実施した小学校からは、仕事や消費などの活動から社会のあり方や経済の仕組みなどを学ぶことができるようになった、ファイナンスパークを実施した中学校からは、自分自身の将来の生活設計と進路選択について考えることができるようになったなどの評価を受けております。  また、ふだん控え目で友達とのかかわりが苦手な児童が体験学習の終わりには仲間と積極的に活動する姿が見られたなどの事例も多く報告され、ここでの体験学習が児童生徒の自信や意欲の喚起につながっているものと認識しております。  このように、本プログラム仙台自分づくり教育の推進の重要な柱として、児童生徒が将来の進路や生き方について考える機会となり、さらには学ぶことへの動機づけにも効果があるものと考えております。 7: ◯平井みどり委員  今の答弁で子供たちのやる気が出てくる、それから、ふだん余り友達とつき合いのない子供たちも意欲を見せてくれるということは本当にいいことだと思います。  そして、その子供たちにとっても実際に体験する学習で大変興味が湧くと思います。平成26年度の施設利用予定において小学校41校、中学校12校の目標が定められていましたが、これを達成することはできましたでしょうか。また、これからの今後の利用予定を教えてください。 8: ◯学びの連携推進室長  平成26年度におきましては8月19日の施設オープン後、モデル校の小学校41校、それから中学校12校、全てが体験学習を行っております。  また、平成27年度は実施学年を変更した1校を除いた全小学校122校、中学校のモデル校32校が実施し、平成28年度からは全小中学校及び中等教育学校でも体験学習を実施する予定でございます。
    9: ◯平井みどり委員  今のお話のとおり仙台市立の学校数は小学校123校、中学校63校、中等教育学校1校ということです。そこで、平成28年度からは仙台市内の小学校、中学校の全校が体験学習をする予定になっておりますが、学校の年間登校日というものが約200日であります。その予定どおり全校が体験することはできるでしょうか。さらに、その施設の稼働は年間何日くらいの予定でしょうか、お教えください。 10: ◯学びの連携推進室長  スチューデントシティの実施につきましては小規模校を合同で行うなどして、小学校123校ございますが、およそ80回程度の実施回数となります。また、ファイナンスパークは中学校及び中等教育学校64校となりますけれども、大規模校は複数回に分けて行うために、こちらも80回程度実施する予定でございます。したがいまして、学校の希望を取り入れながら年間の施設開館予定日の中で日程調整を行うことが可能と考えているところでございます。 11: ◯平井みどり委員  年間80回、80日の稼働ということですが、私も直接伺わせていただいて大変すばらしい施設だと思いましたので、あとの360引く80の残った日をもう少し有効に使える方法はないかなと、徐々に考えていただければよいと思います。  さて、この体験する場を実際に指導し運営していくのはどのような形態でしょうか。それは市の職員でしょうか、それとも教師でしょうか。 12: ◯学びの連携推進室長  仙台子ども体験プラザでの体験学習の進行や児童生徒への指導につきましては、教職経験のある非常勤退職職員サイトマネジャーとして行っております。さらに、スチューデントシティにおいては各協賛企業から派遣していただくボランティアと保護者や地域の方のボランティアから児童の活動への御支援をいただいておるところでございます。  また、ファイナンスパークにおきましても、生徒の学習を支援するために保護者や地域の方にボランティアをお願いしているところでございます。 13: ◯平井みどり委員  企業からボランティアが1名以上、それと学校関係者や保護者の方、そして一般のボランティアの方が多数入っていただいているということです。子供たちにとっても環境を整備することができ、さまざまな協力を得られることは有益です。  さて、その企業はボランティアとして協力者が1名以上入っているということですが、スチューデントシティファイナンスパークのそれぞれに入っている参加企業の選択はどのようにして決定したのでしょうか。 14: ◯学びの連携推進室長  協賛企業につきましては、平成25年4月に市のホームページに掲載するとともに、仙台商工会議所仙台経済同友会などの皆様の御協力をいただき広く公募を行ったところでございます。その後、経済団体、学校代表、保護者代表などで構成いたします出店審査会により御応募いただきました企業の中から本事業への適合性、それから円滑な実施の可能性、企業、市民との協働への適合性などの観点で、平成25年9月に審査を行い、最終的にスチューデントシティ10社、ファイナンスパーク12社が決定したところでございます。 15: ◯平井みどり委員  その参加を希望する企業というのは多数あったということでしょうか。 16: ◯学びの連携推進室長  実際にはスチューデントシティのほうでは当初3社ほど、ファイナンスパークは1社ほど、それから、いろいろな御推薦をいただきましてその中から選ぶことになりました。 17: ◯平井みどり委員  11のブース、それからファイナンスパークは13のブースが今あるわけですが、3社とか1社とかいう、そういう少ない参加希望の企業の中から選ぶというのは、なかなか参加する企業がないという厳しい状況だったというお話だと思います。  その各企業にブースというものが設けられておりますが、このブースは誰の負担で設置されたのでしょうか、教えてください。 18: ◯学びの連携推進室長  企業ブースの設置につきましては、協賛いただきました各企業に御負担をお願いし、内装工事及び什器類などの造作を行ったところでございます。 19: ◯平井みどり委員  企業にも御負担をいただいているということですが、毎回企業からボランティアを1名以上派遣されることはその道のプロが子供たちを指導するわけですから、より一層おもしろい体験になり、興味も深くなると思われます。  しかし、その一方、参加する企業が固定されると偏りと感じる方がいるかもしれません。いかがでしょうか。 20: ◯学びの連携推進室長  協賛企業の出店につきましては、ブースの内装工事やプログラムの内容変更などが伴いますことから、頻繁な出店企業の変更は難しいところがございます。また、当事業はまだ始まったばかりでございますので、まずは現在の協賛企業との連携を図り、プログラムの円滑な運用と充実を図ってまいりたいと存じます。 21: ◯平井みどり委員  確かにプログラムが始まったばかりの段階だと思いますが、その上で今後企業の入れかえや循環をさせるなどというような予定は考えておられるでしょうか。 22: ◯学びの連携推進室長  御指摘のとおり当事業はまだ始まったばかりでございますことから、先ほど申し上げましたとおり、まずは現在の協賛企業と連携を図り、プログラムの円滑な運用と充実を図ってまいりたいと存じます。  また、将来的には出店を辞退するなど、協賛企業の意向によってブースの入れかえが生じる可能性があるものと考えておるところでございます。  また、定期的な入れかえにつきましては、その必要性、実現性を踏まえ、先行事例の品川区や京都市を参考にしながら今後の本市での実践を積み上げた上で検討することになると存じます。 23: ◯平井みどり委員  そのような状況のもと、平成26年度決算額3458万円余の主な使途を教えてください。 24: ◯学びの連携推進室長  仙台子ども体験プラザ事業の平成26年度決算額の内訳につきましては、主なものといたしまして施設の共益費及び管理組合負担金として2200万円、光熱水費として450万円、警備業務や保守点検等の委託費として270万円、それから児童生徒の交通費として196万円程度支出しております。そのほかにはプログラムライセンス契約指導料ボランティアの保険料、学校への指導計画及び児童生徒のワークブック印刷費などの項目に支出しております。 25: ◯平井みどり委員  やはりアエルという立地ということで管理組合費などが一番大きなところかなとは思います。  では、ただいまの平成26年度決算額から推測して、カタール基金が終了したことも考慮に入れて、次年度以降は予算は何%増になる予測でしょうか。 26: ◯学びの連携推進室長  平成26年度決算額に対しての増額は、平成27年度は小学校全校実施に伴って予算額が51%の増となりました。また、平成28年度は全小中学校での実施に伴い、児童生徒の交通費等への支出がふえますことから、平成27年度と比較いたしまして数%の増加を見込んでおります。 27: ◯平井みどり委員  では、この仙台子ども体験プラザは仙台駅に隣接するアエル8階に開設されているわけですが、この場所に開設するメリットはどのようなところにあると思われますか。 28: ◯学びの連携推進室長  仙台子ども体験プラザを設置いたしましたアエルにつきましては、本市が5階から8階部分を所有しておりまして、経済局の企業育成室でありました8階部分を教育局へ所管がえし、本施設を開設したところでございます。仙台駅に近接していることから、全市立小中学校が実施する上で施設までの交通機関の利便性が高いという利点が挙げられます。また、既存施設の活用による建設費の抑制ということから現地が最適であると判断した経緯がございます。 29: ◯平井みどり委員  交通費もこの予算、それから決算額に含まれているということですが、市内の児童生徒が仙台子ども体験プラザに集合する場合、徒歩圏内以外の学区の児童生徒はどのような交通手段で来ますか。 30: ◯学びの連携推進室長  徒歩圏内の近隣の学校以外の学校につきましては、JR東日本、それから地下鉄、バスのいずれかの交通手段により来館することとなっております。 31: ◯平井みどり委員  アエルという立地条件を考えれば管理費などがかさんだり、それから交通費がかさんだりということはいたし方ないことと理解できますし、仙台全市内の子供たちが等しく集え、さらにボランティアの方々の支えが大きいこの事業においては交通の便利さが優先される項目であるということは理解できます。  この仙台子ども体験プラザが設立されたきっかけは東日本大震災の被災地復興を支援する中東アラブの国のカタールからの支援金によって設立されました。カタールと日本との関係は大変良好です。カタールは国民1人当たりの国内総生産GDPは世界最大、10万3275米ドルです。その理由として天然ガスが1972年に発見され、埋蔵量では中東では最大であり、世界では第2位です。カタールの自由市場政策と低い税率が世界中から投資家を呼び込んでおり、カタールは国際ビジネスの中心となり、健全な経済成長を続けています。  そのような状況のもと、日本はカタールとは重要な貿易国として外交関係を築いてきました。主にエネルギー貿易で日本はカタールから膨大な量の液化ガスを輸入してきました。そして、2011年3月に東日本大震災により私たちが地震と津波の大きな被害を受けた際には、カタールはカタールフレンド基金をすぐさま設立し、日本に対して支援金を送ってくださいました。その額は1億ドルです。支援を行う領域は子供たちの教育、健康、水産業、起業家支援の四つです。  そこで、お尋ねいたします。カタールフレンド基金は総額1億ドルの支援でしたが、仙台子ども体験プラザに対しての支援額は幾らだったのでしょうか。 32: ◯学びの連携推進室長  カタールフレンド基金の支援のうち、仙台子ども体験プラザ事業に対しましてはおよそ1億5000万円の支援をいただいております。 33: ◯平井みどり委員  1億5000万円の少し詳しい使い道を教えていただけますか。 34: ◯学びの連携推進室長  カタールフレンド基金からの支援金につきましては、大きくは施設の改修及び内装関連の建設費として支出し、その他につきましては平成26年度中の共益費と光熱水費、警備業務や児童生徒の交通費などが主なものでございます。 35: ◯平井みどり委員  このようにカタールからの多額の援助と体験プラザプログラムがあったからこそ子供たちにとってよりよい学習ができるのであると思います。  そこで、せっかくの子供たちの体験ですから、仙台らしさを取り入れることは考えられないでしょうか。例えば伝統的な産業や文化を仙台子ども体験プラザの特色としては出せないでしょうか。また、社会全体としての問題を意識した取り組み方も必要と思います。お考えをお伺いいたします。 36: ◯学校教育部長  仙台の伝統的な産業や文化を児童生徒が学習することは、郷土に対する理解と愛情を育む上で大切なことと認識してございます。現在も地元仙台の企業に出店していただいておりますが、今後この事業を継続していく中で将来的に協賛企業の入れかえが生じた場合において、その可能性も含めて検討してまいりたいと存じます。  また、この施設が体験型経済教育プログラムを実施するものであり、より本物に近い環境を再現し現実的な問題に向かわせるというプログラムの特徴から、少子化や高齢化の問題あるいは環境に配慮した生活の仕方などの面から、ここでの学習を契機として子供たちが改めて家庭生活のあり方を考える学習につながっていくものと考えているところでございます。 37: ◯平井みどり委員  やはり地元の特色を出すということは仙台にとっても重要なことかと思います。  このように児童生徒たちは恵まれた環境のもと、ある意味合理的な学び方ではありますが、現代に即した学習方法により興味を持って学習してくれると期待します。小学生においては他の人と協力すれば問題を解決することができること、大事なことは自分自身が決定しなければならないこと、そして、自分のお父さん、お母さんはもとより、多くの人に世話になっている、そこから生まれてくる気持ちは自分も人の役に立つ人になりたいという感情だと思います。  中学生のプログラムでは自分自身で生活設計を立て、社会にある会社や公的機関の役割、そして大事なお金の使い方を学ぶことによって豊かに生きることの一端をつかみ取るのではないでしょうか。  このプログラムは長く続けていき、実績を残すことが大事だと思います。そのためには財源を計画的に運用することが求められます。このような有意義な取り組みが先細りにならないようにするためには、往々にしてある財源の問題を解決する仕組みが必要です。最後に、この事業を継続していくための工夫、知恵をお伺いいたします。 38: ◯教育長  今、子ども体験プラザにつきまして、るるいろいろ御質問いただきました。最後に財源のお話でございます。財源の計画的な運用につきましては、全校実施を円滑に運営することができるよう十分に予算内容を精査して、効率的、無駄のない運用となるよう心がけておるところでございます。平成28年度より全市立小中学校での実施となりますことから、この実績を踏まえて今後継続的に行うために予算の工夫を図ってまいりたいと考えております。  また、本事業は地元の協賛企業からの、特に人的、物的な協力、支援がなければ成り立たないものでございます。今後も経済団体等に対しまして本事業の周知に努めるとともに、活動の様子を広く広報するなど、さらなる連携を深めて充実してまいりたいと存じます。 39: ◯平井みどり委員  ぜひお願いしたいと思います。ありがとうございました。 40: ◯佐藤わか子委員  私のほうからは教育費中、いじめ対策推進費116万円に関連して仙台市のいじめ対策についてお伺いします。平成26年度の決算審査ですから、平成26年度に実施されましたさまざまないじめ対策事業が本当に効果を上げているのかというようなことからポイントで順次質問させていただきたいと思います。  まず、決算年度、いじめ認知件数、小中学校を別に過去5年間の推移もあわせてお示しください。 41: ◯教育相談課長  いじめの認知件数につきましては、市立学校全体で平成21年度が1,185件、震災のございました平成22年度が886件、平成23年度が1,131件となっております。平成24年度からは本市独自の調査を実施しており、年度ごとの認知件数につきましては、平成24年度が7,565件、平成25年度が1万3,790件、平成26年度が1万4,158件となっております。 42: ◯佐藤わか子委員  今この数字が独自の調べ方をしたのでということになっていますけれども、全国的にもこの数字というのは、もうワースト1に近い数字がずっと続いているんです。これを仙台市の教育委員会として深刻に受けとめてこられたと思います。数字がすごく上がってきたのは平成24年度からですから。すごく深刻に受けとめて、さまざまないじめ対策に取り組んでこられたと思いますけれども、決算年度も含めて、平成24年度、平成25年度、平成26年度、これだけの数字が伸びた、これに対してどのようないじめ対策に取り組んでこられたのか。また、このいじめ対策が効果があったかどうか、どう認識されているのか、今までのいじめ対策の検証についてお伺いします。 43: ◯教育相談課長  これまでの主ないじめ防止対策といたしましては、いじめ防止キャンペーン月間の設定や各学校の代表児童生徒によるいじめ防止サミットの開催、教員用いじめ防止マニュアルの発行等を通し、いじめ防止の啓発に努めてまいりました。また、平成26年度には全ての学校において学校いじめ防止基本方針を策定し、学校いじめ防止等対策委員会などの組織が十分機能するよう指導を行ってまいりました。  今年度につきましては、教育局内に設置したいじめ・不登校対応支援チームが全ての学校を巡回し、具体的な指導助言を行うなど、教育委員会と学校が連携を図りながらいじめの未然防止、早期対応に努めているところでございます。 44: ◯佐藤わか子委員  例えばいじめ防止サミット、自然の家に各学校から優秀な子供たち2人ずつ集めて、そしていじめの劇をつくらせて、そのいじめの劇を上演する、それから各学校に3万円ずついじめ対策のお金をばらまいて、そしていじめ防止をやれという、こういうように確かにいろいろやりました。でも、それに対して教育委員会ではどういう効果を期待してやったのか、そして、その効果が本当にあったのかということをお伺いしているので、その辺をちょっと御説明ください。 45: ◯学校教育部長  ただいまお話しいただきました、いじめストップリーダー研修会でございますけれども、こちらはいじめを生まない環境をつくるため子供たち自身がみずから考え、いじめの取り組みを促進するということを目的に実施したものでございます。この研修会に参加した生徒が自分の学校でいじめの防止のために主体的な活動を行っていただいているといった報告も受けているところでございます。  また、いじめ防止絆キャンペーン活動支援費ということで各校3万円を配当したところでございますが、こちらにつきましても児童生徒の自主的な活動、児童会、生徒会等、そういったところの活動の支援ということで活用いただいておりまして、児童生徒のいじめ防止の取り組みについて、この二つにつきましては今年度からの取り組みでございます。  こちら初年度でございますので、今後はこの内容をさらに精査し、さらに充実させていきたいと考えているところでございます。 46: ◯佐藤わか子委員  精査して充実させるんじゃなくて、ポイントがずれているんじゃないですかということを言っているのです。リーダーを集めて劇をさせる、それはいいです。でも、そのリーダーが学校に戻って、では2人や3人でどうやってその学校でいじめ防止がやれるのか、いじめ防止キャンペーンをそのリーダー2人が学校に戻ってどういうことができるかということをもう一度真剣に考えてもらいたいというふうに思うんです。どうせやるんだったら効果のある使い方、事業をやっていただきたいと思うんですけれども、確かにいじめ防止マニュアルもあります。その中に謝罪の会というものが入っているんですけれども、今回の大変残念な、去年自死された子供のときもその謝罪の会がどうだったのかということがすごく問題になったと思うんですけれども、この謝罪の会についてお伺いしますけれども、これはたくさんの先生方にアンケートを私のほうでとらせていただきましたら、とても怖いとおっしゃっていました。特に中学生。中学生をいじめている子といじめられている子を同じところに集めて謝らせるということは、先生にとっては物すごい怖いことなんですとたくさんの先生方がおっしゃっていますけれども、この謝罪の会というのは、いじめの終結のためにこういう謝罪の会をして手打ち式みたいにして、しゃんしゃんとして、これでいじめは終わったという意味で謝罪の会ということを学校のほうにやるように教育委員会のほうで指導しているんでしょうか。その辺ちょっとお伺いします。 47: ◯教育相談課長  そのような指導はしておりません。あくまでも謝罪の会につきましては、謝罪の会そのものが問題であるというふうな捉え方はこちらではしておりません。大事なことは謝罪の会に至るまでのプロセスであり、その過程の中で保護者に対して事前にきちんと説明を行い、その謝罪の会を行うことの了解を得ることや、また、相手の児童生徒が自分のしたことをきちんと振り返り、何が悪かったのかをきちんと反省した上で謝罪の会をするというふうなところでございます。  その上で、謝罪の会をしたからそこで終わりじゃなくて、その後の経過もきちんと見守っていくといいますか、そういった部分は非常に大事であるというふうなところで学校のほうに指導しております。 48: ◯佐藤わか子委員  そのように学校のほうに指導していた、その後の経過もしっかりと見るようにという指導をしていたわけですよね。今回こういうようなことになってしまったときに、第三者委員会の報告書の中では謝罪の会が引き金になってチクったというような話になり、いじめがエスカレートしたというふうな報告がありました。これはその謝罪の会の終わった後のその後の経過を学校は見ていなかったということでしょうか。 49: ◯教育相談課長  そこは御指摘のとおりで、その後の経過観察が不十分であったというふうに反省しております。 50: ◯佐藤わか子委員  選択の一つとして謝罪の会をやるということであれば、それは防止マニュアルに入っているのでいいでしょう。でも、今回の経緯をしっかりと検証して反省して、やり方も含めて、その後の経過観察も含めて、そういう形を徹底させた上でなければ謝罪の会というのは本当にとても危険なものになると思いますけれども、その辺はどうなんでしょうか。 51: ◯教育相談課長  御指摘のとおりでございますので、その部分はさらに徹底して学校のほうに指導してまいりたいと存じます。 52: ◯佐藤わか子委員  やるなということを言っているわけではありません。でも、本当に謝罪の会をするのであればもっと慎重にやっていただきたい。このような同じようなことが二度と起こるようなことがないようにお願いしたいと思います。  それから、各学校にスクールカウンセラーが配置されています。何かこういう事件が起こるたびにスクールカウンセラーの人数をふやすとかというふうにおっしゃられますけれども、今の仙台市のスクールカウンセラーの配置状況では週1回が、あるいは学校によっては週2回ぐらいは行っているかもしれません。週1回7時間、朝から夕方までいます。これで子供たちがうちの学校のスクールカウンセラーって誰と。わかりますか。週1回来て。  だから、本当は人数ではなくて、スクールカウンセラーの配置状況、例えば朝から晩まで7時間いるということではなく、毎日3時間なら3時間、決まった時間にいるとか、このスクールカウンセラーの配置状況を工夫しなければ、人数だけいますと言ってアリバイづくりみたいなものじゃないですか。仙台では各学校にスクールカウンセラーを配置していると言っているけれども、その人たちはどういう活動をしていただいているんですか。まず、お伺いします。 53: ◯学校教育部長  スクールカウンセラーの活動でございますけれども、各学校におきましてスクールカウンセラーが教職員とともに必要な情報の共有を図り、心理の専門家であるスクールカウンセラーとしての役割をきちんと果たしていくことが大変重要であると認識しているところでございます。  今回の自死の事案につきましては、その際には当該中学校の教員とスクールカウンセラーとの連携が不十分であったことが反省すべき点でありまして、今後全ての学校においてスクールカウンセラーを積極的に活用していくといったことが必要であると考えているところではございます。 54: ◯佐藤わか子委員  その部分なんですけれども、ちょっと調べさせていただきました。いじめ防止基本法ができまして、仙台市がいじめ防止基本方針の策定をして、各学校でいじめ防止の基本方針をつくり、対策委員会をつくり、さまざまなこういういじめ事案があったときにはその学校で対策委員会を開いて、その事案ごとにケース会議をやるというふうに決まっています。この対策委員会にスクールカウンセラーは入っているんでしょうか。その辺をちょっとお伺いします。 55: ◯教育相談課長  その組織にはスクールカウンセラーが入るというふうになっております。 56: ◯佐藤わか子委員  それでは、今回のこの自死のケースのときに対策委員会は開かれて、そこにはスクールカウンセラーも入って協議をされていたのでしょうか。この事案に関してだけお答えください。 57: ◯教育相談課長  今回の事案につきまして校内での会議を開催したときにスクールカウンセラーは入っておりませんでした。 58: ◯佐藤わか子委員  さっきそういう対策委員会にはスクールカウンセラーは入りますとおっしゃっていましたけれども、この学校に関してはスクールカウンセラーは入っていなかったということでしょうか。それとも学校によって対応がばらばら、あるいは校長先生によって対応がばらばらというようなことなんでしょうか。 59: ◯教育相談課長  この事案について入っていなかったということでございます。 60: ◯佐藤わか子委員  スクールカウンセラーを配置して、そして活動していただく、いじめ防止に頑張っていただくということであれば、それなりの役目を与えて、職員会議にも出てもらうとか、そういうふうな工夫をしなかったら、配置して、お金も払って、そしてただそこに座っているというようなことだけでは、活用できていないんじゃないですか。  私、このいじめの問題のときに政令指定都市を調べさせていただきまして大変ショックを受けましたのが、名古屋市なんです。2013年に仙台市とすっかり同じケース、今回は中学校の生徒、2年生だったと思いますけれども、自死されたんです。そのことを名古屋市長は物すごく重く受けとめて、そして、アメリカのロサンゼルスに視察に行き、それがいいか悪いかは別にして、アメリカのいじめ対策のやり方を学んで帰ってきて、そして副市長を事務局長としてプロジェクトチームをつくり、そして、名古屋市を11ブロックに分け、そのブロックにそれぞれスクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラー、スクールアドバイザー、それから警察官のOB、4人1チームを常駐させて、11ブロックの中の一つの中学校に常駐させて、そして職員会議も出る、そして積極的に学校現場に入ってやっている。そういうような取り組みを名古屋市はしています。  同じお金をかけてスクールカウンセラーを配置するのであれば、効果のあるやり方というものがあるんじゃないでしょうか。その辺についてどのようにお考えか、お願いします。 61: ◯教育局理事  ただいまスクールカウンセラーにつきましてのいろいろ御指摘をいただきました。委員御指摘のとおりスクールカウンセラーにつきましては、学校の中において心のケアということで、心理の専門家として重要な役割を果たしていただくということで全校に配置をしてございます。  ただ、御指摘のとおりスクールカウンセラーは、臨床心理士の資格をお持ちの方はほかの勤務とのかけ持ちというふうな体制があるものですから、どうしても週1回とか2回とか、そういった状況の中でお願いしている部分がございます。  そういった部分で、今御紹介のございました名古屋市の事例は常勤化をするという方法をとってございますが、そういった方法もあろうかと思います。私どものほうでこのスクールカウンセラーの活用ということにつきまして、いじめ対策の学校における委員会に加わって積極的な役割を果たすことを求めておりますが、先ほどお話にありましたとおり今回の事案においてはそれが十分でなかったと、その点はしっかり反省しておりまして、今後積極的に活用する、特にスクールカウンセラーがカウンセラー室に待って生徒たちあるいは保護者の方の相談を受けるということだけではなくて、みずから部屋を出て学校の子供たちと接する、あるいは不登校の子供たちに対しても家庭訪問をしてその話を聞くとか、そういった積極的な活用を進めてまいりたいというふうに考えております。  また、配置の工夫につきましてもいろいろな、先ほど申しました兼務、かけ持ちをしているというふうな制約もございますが、なおスクールカウンセラーの積極的な活用という観点からいろいろと考えてまいりたいというふうに思います。 62: ◯佐藤わか子委員  ぜひ配置するのであれば本当に活躍してもらう、そういうことが大事だと思いますし、できれば職員会議にも入ってもらうとか、今回は対策委員会に入っていなかったと。それはなぜだったのか。そういうこともきちんと検証して、この不思議なのは対策委員会でこのケース、昨年の自死のケース、ちゃんとケース会議をやっていたということなんですが、なぜその後の対応ができなかったのか。対策委員会を開いて、この子のケースもかけていた。話し合っていた。だけれども、こういうようなことになってしまった。その原因はどこにあったとお考えですか。 63: ◯教育相談課長  今回の事案に対してやはり認識が甘かったといいますか、このケースに対してやはり重く捉えていなかったというふうなところが重大な反省点だというふうに思っております。 64: ◯佐藤わか子委員  これをずっと言い続けると終わりがないので、ちょっと視点を変えて、とにかくどんなケースでもいじめに関しては重いも軽いもないんです。その子の受けとめ方ですから。暴力を振るわれていてもしっかりと頑張っていける子もいます。からかいぐらいで自死を選んでしまう子もいる。つまり、こちら側から、大人から見るほうじゃないんです。子供のほうから見てもらいたい。大きいとか小さいとか、そういう判断はちょっともう少し考えていただきたいなと思います。  それでは、この一人一人の子供たちに向き合う、先生方が余りにも多忙で忙しくて子供たちと向き合う時間がないという話をたくさん聞きます。それで、先生方の多忙感を少しでも解消するためにというようなことで二つほど提案を含めてお話しさせていただくんですけれども、一つが中学校における部活の顧問の問題なんですけれども、中学校に行くと必ず部活に顧問がつきまして、土日も先生が引率して練習試合とか、そういうところに行かなければいけない。中学校の先生は365日休みがないというような話も聞くぐらい、この部活における顧問の仕事というのは大変だと聞いていますけれども、これは札幌市では新たに外部指導者に資格を与えて土日の対外試合とか、そういうものにも顧問ではなくて、特別に任命した特任外部指導者みたいな形の方だったらそういう引率もできるというふうに札幌市はしているんですけれども、仙台市の状況はどういうふうになっているでしょうか、お伺いします。 65: ◯健康教育課長  部活動でございますが、学校教育活動の一環といたしまして教員である顧問のもとでの活動が原則とされておるところでございます。御指摘の札幌市の事例でございますが、一定の資格等を有する特別外部指導者10名を認定し、この10月から半年間のモデル事業としてスタートしたと伺っております。  本市におきましては、今年度からスポーツ競技団体と連携した指導者の派遣体制でありますとか、外部指導者の拡充等に取り組んでいるところでございます。札幌市の取り組みによる効果あるいは課題も注視しながら、部活動のあり方について引き続き検討を行ってまいりたいと思っております。 66: ◯佐藤わか子委員  原則だからとか決まっているからとか、そういうふうなことではなく、よりよくするためにはどうすればいいかというふうな形で、ぜひこれは前向きに検討していっていただきたいと思います。  もう1点が、先生の多忙感を解消するというようなことで、少人数学級について質問を移らせていただきますが、委員長、ここで資料の配付をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。                  〔資料配付〕 67: ◯佐藤わか子委員  今配らせていただきました資料は、平成25年度の少人数学級を実施している都道府県と、そして平成25年度のいじめの認知件数です。もちろんこれはいじめ発生件数ではありません。そして、いじめ認知件数も都道府県によっては仙台市のように一生懸命小さないじめも見逃さず認知しているというような場合は数字も確かに上がるというようなこともありますから、この相関関係ははっきりあるわけではありませんけれども、全体的に言えることは、岩手、秋田、山形、福島、栃木、こういうふうにブルーのところが、これは少人数学級を実施しているところです。これはもう全ての県内の市町村で実施しているところです。  右側のグリーンのところは全部実施しているわけではなく、その都道府県では少人数学級をしてもいいですよということを言っていますけれども、手挙げ方式で選択制になっていますから、こちらのほうは全部が少人数学級を実施しているということではありません。もちろん例外もありますので、このとおり必ず少人数学級になったらいじめの件数が減るというようなことはないかもしれませんが、この右側の真っ赤なライン、69.4、これが宮城県なんです。これの大体8割ぐらいが仙台市だと思っていただいて間違いありません。  そして、このブルーのところ、少人数学級をやっているところは、山形は結構高いですけれども、21.4。これは1,000人当たりですけれども。全体的に低い数字になっています。いじめの認知件数が下がるということは、私は教職員のいじめとか不登校に対応する時間とか、そういうことは飛躍的に下がっていくと思いますが、その辺は教育局としてどのようにお考えか、お伺いします。 68: ◯教育長  今資料をいろいろ御提示いただきましてお話がありました。少人数学級、例えば35人学級といじめ認知件数の相関関係というのは、私どもも今この資料を初めて見たので端的にお答えはなかなかできませんが、少人数学級は今仙台市では小学校1年、2年、中学1年と3学年で実施しております。当然通常の40人学級から比べれば人数が少なくなって先生の負担も小さくなると。そういう意味では、いじめのみならず、いろいろな学習面の指導、そういう学級運営等においても教員の負担軽減につながるというものは認識しております。  そういう点で、今るるお話がありました中で今回のいじめ事案に関して何らかの人的支援を総合的に対応していかなければならないと考えているところでございまして、これも一つ、十分参考にさせていただきたいと存じます。 69: ◯佐藤わか子委員  何でもやってみなければ変わらないんですよ。頭の中だけで考えていて、少人数学級にしたらいじめは減るかもしれないという、その「かも」じゃなくて、やってみて、そしてまずいじめを少しでも、10%でも20%でも減らそうという、その前向きな、それが今の仙台市には一番求められているんじゃないかと思うんです。何でもやってみればいいと思うんです。  だって、財政的な裏づけが必要じゃないかというふうに思われるかもしれませんが、平成29年度には権限が移譲してくるんです。いずれにしても。仙台市で決めていかなければいけないわけです。そのときになって決めていくということではなく、今回こういう大変残念な事件はありましたけれども、いじめ件数もこれだけ多いということをしっかりと真摯に受けとめて、そして平成29年度一斉にやれるとか、そういうことは難しいかもしれませんが、少しずつ来年度モデル校的に10校でも少人数学級をやってみようかとか、そういう前向きに進めていこうという姿勢を教育長に求めるんですけれども、いかがでしょうか。 70: ◯教育長  御提案については、これも確かに一つの方法だと思います。私どもさきにもいろいろお答えさせていただきましたが、やはりこのいじめの防止対策は最優先課題というふうにまず認識しておりまして、学校への人的支援につきましていろいろな手法が実はあろうかと思います。その中でより一番効果的、さらに今おっしゃられましたように財源の問題とか、あと物理的に、例えば少人数学級ですと教室増のスペースの問題とか、いろいろ課題もございます。
     また、人的にこの学校にはついて、この学校にはつかないとか、そういう過不足の問題とかをできるだけ少なくして、例えばどこの学校でも応分の負担軽減がされるような手法とか、そういうようなところを今検討中のところでございます。  ですので、平成28年度は何らかの形で施策として検討、実現していかなければならないと思っておりますし、平成29年度は今御指摘がありましたように、これは権限移譲の関係としてまたこれは新たな全体の、いじめ対策も含みますが、教育施策全般の中で改めて優先順位も含めてしっかりと検討していかなければならないと思っております。 71: ◯佐藤わか子委員  なぜこの少人数学級がいいというふうに御提案させていただいたかというと、さっきもここの学校に人的配備をするとか、2人教員をふやすとか、そういうふうに個々にこの学校に2人ふやす、この学校は問題があるから3人ふやすと、そういうような場当たり的な人員配置ではなくて、本当に全ての学校が平等になるためにはやはり少人数学級しかないということで提案をさせていただいています。  それからもう一つが、今回のいじめについて考えさせられたのが、校長の判断といいますか、やはり学校の中で担任の先生だけが一生懸命子供と向き合って、その子の日々の変化を見つけるというのがやはりなかなか難しい。そうなったときに、学校にはたくさんいろいろな給食をつくっているおばさんもおられますし、それから、図書の司書の方もいます。養護の先生もいます。それこそ、さっき言ったスクールカウンセラーの方もいます。それだけたくさんの方の目を、それからいろいろな情報を校長先生がやはり常にオープンにいつでも言ってくれというように度量が広くなければ、何か余計なことは言わないでくれみたいな、もう何も持ってくるなみたいな感じでクローズだったら、誰だって「ああ、この子ちょっとけさから顔色が悪いな」とか「あれ、きのうと違うな」とかと気がついたって言えないじゃないですか。  ということは、学校運営で一番基本となるのはやはり校長先生の質の問題だと私は思ってくるんです。校長先生を採用する場合、管理職選考というものがあります。そして、大分前にも私は提案をさせていただいたのですが、前は前任の校長先生の推薦がなければ校長試験は受けられないなんていう時代があったんですが、今はその推薦はなくても校長の試験は受けられるようになりました。教頭も受けられるようになりました。一歩進んでいますけれども、もう一つ進めていただきたいものがあります。  それは校長先生の評価というものがいまだに残っているんです。その校長先生の評価を気にする余り、そういう教頭先生はいないとは思いますけれども、何かごますりに走るような先生もいてはいけないわけですから、校長先生の評価というものを残すのであれば、同僚の評価とか部下の評価みたいなものも同時に入れて、広くその校長先生としての資質が本当に大丈夫かということを、面接重視で選んでいるから大丈夫だというようなお話ですけれども、こういうような評価制度もありじゃないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。 72: ◯教育長  今、校長に関しての選考とか評価のお話がございました。今現在につきましては人物重視の選考をしているところでございまして、特に面接を中心に行っております。今お話がありましたように、所属長の推薦、校長の推薦ということが条件に過去にはございましたが、今現在はその必要はなく、ある程度経験年数等があれば校長試験を受験できるということ、また、教頭試験も受けることができるというふうにしております。  そして、外部面接官、例えば民間の方を面接官の中に入れて、やはりできるだけクローズドでなく多角的な目で面接をしていただくというような工夫も行っております。  今、さらに御提案のありました校長に対しての部下の評価とか、そういう点につきましては改めていろいろ研究、検討させていただきまして、より校長が職員から受け入れられる、非常にオープンな校長が一番望ましいというのは我々もそう考えるところでございまして、より選考のあり方についても検討していきたいと思います。 73: ◯佐藤わか子委員  ぜひ選考のあり方をもう一度検討していただいて、本当にこの人だったらこの学校の運営を任せられると、そういう人を校長先生として任用していただきたいと思います。  最後に市長に、今まで少人数学級とか、さまざま提言も含めてお話しさせていただきました。先ほど名古屋市長の話もさせていただきました。名古屋市長はアメリカから帰ってきたときに何が何でもいじめ対策をするんだということで、そのときの予算は補正を組んで3億2000万円。河村市長はいじめを何とかしなければならないと言って3億2000万円の補正を組んで予算化しました。44人のプロのスクールソーシャルワーカーとスクールカウンセラーを11ブロックに分けて配置しました。  私は市長がこれだけいじめが多い仙台市、これを何とかしなければいけないと市長自身の強いリーダーシップと決断が今まさに求められていると思うんです。今、教育長もいろいろ言っていただきましたけれども、少人数学級も含めて市長の決断で決めていく必要があると思うんですけれども、市長の御認識をお伺いして私の質問を終わりたいと思います。 74: ◯市長  いじめをなくしていくこと、特にこのたびの大変痛ましい事案を受けて、それが本市の教育行政、そしてまた私の市政運営におきましても大変重要な最重要な課題であるということを今議会でも申し上げてまいりました。その具体の方策につきましては、ただいま御提示のありましたもの、また全国各地でそれぞれ取り組まれているというところを承知をしております。本市におきましても、ただいま教育委員会と私どもの間でいろいろな面からの施策のあり方について協議を深めているところでございまして、ぜひこうした教育委員会、また私の思いが現場にも伝わるような形で立案の上、議会にも御賛同賜りますように準備を進めてまいりたいと思っております。 75: ◯佐藤わか子委員  期待していますので、ぜひ本気度を見せていただきたいと思います。 76: ◯木村勝好委員  私からは文化財保護費と博物館費に関連をしてお尋ねをしてまいりたいと思います。委員長、他局にわたる点もあるかと思いますので、ぜひ御配慮のほうをよろしくお願いいたします。  まず最初に、文化財関係のことについてお尋ねをしたいと思います。文化財に関連して建築遺構の復元についての国の3原則と言ったらいいのか、3条件と言ったらいいのか、これは現在も変わっていませんよね。すなわち場所がきちんと特定できること、ちゃんとした図面があること、そして写真あるいは絵図のようなものが残っていること。この条件を踏まえてその当時の材料を使い、その当時の工法でやる。復元というのはこれ以外認めないという国の方針に変更はありませんよね。 77: ◯文化財課長  国の史跡における近世の建築遺構の復元は、史実に基づく復元を行うため、1、復元しようとする遺構が現地に存在すること、2、建築図面が存在すること、3、建築物の絵図面、古写真が存在することの3条件を満たす必要があるとされておりますが、これについては基本的に現在も変更はございません。 78: ◯木村勝好委員  それで、国の史跡になっております仙台城跡、この中でこの条件に該当する、対象となり得る遺構というのは大手門以外にはどういうものがありますか。 79: ◯文化財課長  3条件を満たす遺構としては巽門がございます。巽門は博物館の南東部にあり、昭和20年の仙台空襲で焼失したものでございます。 80: ◯木村勝好委員  仙台城には本丸、二の丸を含めてたくさんの建物があったと思いますけれども、大手門以外でこれに該当するのは巽門だけですか。 81: ◯文化財課長  さようでございます。 82: ◯木村勝好委員  復元というのはいかに難しいかということを証明しているんだろうなというふうに思います。史跡指定ですから勝手なものを勝手につくるというわけにはいかないという話であります。  ところで、仙台城は御存じのように天守閣はございませんでした。そのかわりに仙台城本丸を象徴する建物というのは大広間であったというふうに言われますけれども、大広間はこれには該当しないんでしょうか。 83: ◯文化財課長  本丸大広間については、発掘調査で遺構がよく残っていることが確認されております。建築図面については御本丸大広間地絵図という図面で柱位置と間取りがわかります。また、大広間外観の詳細を描いた姿絵図が残っております。しかしながら、建築の詳細図や古写真がないため、現在のところ復元の3条件には該当していないと考えております。 84: ◯木村勝好委員  大変残念なんですが、そういうことであります。  大広間につきましては決算年度でその遺構表示が完成いたしました。この遺構表示というのはそもそもどういう意味合いを持つ事業ということになるんでしょうか。 85: ◯文化財課長  遺構表示は史跡の整備手法の一つで、その場所の地下に存在した遺構を地上に平面的に表示するものであります。これにより地下遺構の存在やその形状、規模などを視覚的、体感的に理解できるようにするものです。今回の大広間の遺構表示により仙台城本丸における大広間の実際の大きさや形状を体感していただくことに大きな効果があるものと考えております。 86: ◯木村勝好委員  今の遺構表示、これが事業として実施できる建物の跡は大広間以外にはこの対象となる該当する遺構というものはどんなものがありますか。 87: ◯文化財課長  史跡仙台城跡で発掘調査が行われたものはごく一部の範囲に限られておりますが、その中で遺構の存在が明らかとなり遺構表示が可能な遺構としては、本丸の巽やぐら跡の一部が考えられます。また、造酒屋敷跡でも酒づくりに関係すると考えられる建物の一部や井戸跡などが発見されており、遺構表示の対象と考えられるところでございます。 88: ◯木村勝好委員  後で質問しますけれども、仙台城跡の整備計画の中で今のようなことについては遺構表示の事業も行うつもりでいるというふうに承知をしておりますけれども、いずれも仙台城本丸を象徴するというだけの建物ではないと思うんです。そういう意味で、先ほどお尋ねをしましたけれども、復元をするということができるのは実質的には大手門しかない。それ以外には限られたものしかないという中で、今回、遺構表示をすることになりました大広間は具体的に言えば当分の間、言ってみれば仙台城を象徴する遺構ということになるのかなというふうに思います。  私も見に行きました。観光客の方々もいっぱい来ていて見ていらっしゃいましたけれども、確かに脇には説明板があるんですが、最初にやってきた人がぱっと見たときに、これは何だろうねと言いながら見ているわけです。当然これは何だろうねと思います。脇の説明板に目が行かないと、これ何だかわからないと思うんですが、まさに仙台城の本丸を象徴するものになった以上は、初めて訪れる、しかも市外から訪れる、県外から訪れる方々も、あそこに立ったときにこれが何であるかがすぐわかるような、そういうきちんとした表示といいますか、それをやはり立てる必要があるんじゃないでしょうか。何だろうねと言いながら歩いていましたよ。 89: ◯文化財課長  説明板の配置、基数等については、今後、観光客の方等にわかりやすく見ていただけるよう努力して設置してまいります。 90: ◯木村勝好委員  せっかくですからぜひそうしてください。  そして、平成22年度に1回見直されています仙台城跡整備計画は、その後大震災等も経過して、今どういう状態になっているんでしょうか。 91: ◯生涯学習部長  仙台城跡の整備につきましては、仙台城跡整備基本計画に基づき計画的に進めているところでございます。平成22年度に整備の着手時期につきまして見直しを行いましたが、東日本大震災が発生したため通常の整備は中断して災害復旧事業を主に行ってきたところでございます。  その間、大広間等遺構整備が完成するとともに、今年度をもちまして災害復旧工事も終了する見込みであることから、整備時期等を再度見直す必要があると考えてございまして、検討しているところでございます。 92: ◯木村勝好委員  検討して、新しい整備計画、こういうスケジュール感でこういう中身でいくというものはいつごろ決まるんですか。 93: ◯生涯学習部長  現在、事務方のほうで検討を進めておりますけれども、庁内調整等を行い、また、その後仙台城跡整備委員会、これは外部の委員の方が入っている委員会ですが、そういった外部の方の御議論等も踏まえ決定していくことになるかと思いますけれども、私どもといたしましては来年度中ぐらいを考えているところでございます。 94: ◯木村勝好委員  ぜひしっかりと見直して、きちんとしたものをつくっていただきたいというふうに思います。  ところで、仙台城の跡には本市が設置したさまざまな説明板、案内板がいっぱいあります。ところが、いろいろお聞きをするとこれらの所管が文化財課、観光交流課、そして公園課と三つにまたがっているんです。私が見ると、どうもなぜこれをここが所管しているんだろうとか、その形状はかなりばらついているなとか、十分に整理されていないんじゃないのかなと思われるところが依然として見られるわけです。  例えば片倉小十郎の屋敷跡、あるいは巽門の跡もそうかな、この説明板は観光交流課が所管をし、それから、勘定所の跡とか板倉の説明板がなぜか公園課の所管になったままというんですけれども、この辺はどうしてそういうふうになるんですか。 95: ◯文化財課長  仙台城跡の説明板につきましては、史跡指定前は各課で独自に設置を行っておりましたが、史跡指定を契機に仙台城跡整備基本計画及び平成18年度に実施した仙台城跡サイン設置実施設計により設置場所、仕様等について基準を設け、関係課で連携しながらサインの設置を進めているところでございます。  その後、国連防災世界会議に合わせて平成26年10月に策定された仙台市歩行者系案内誘導サイン等基本方針に基づき、国際センターから仙台城本丸跡に至るサインを関係課連携のもと統一的に整備したところでございます。  片倉小十郎屋敷跡と巽門跡の説明板につきましても、観光交流課が観光の観点から基本方針に従って設置したものでございます。板倉を含む勘定所跡の説明板につきましては、青葉山公園区域であるため公園課で設置し、管理しております。 96: ◯木村勝好委員  例えば公園課が持っている今の板倉の説明とか、あるものはもう相当老朽化していますよね。恐らく昭和40年代につくったんじゃないかなと思われますけれども、やはり再度こういうところの見直しと整理をして、私はこの際、やはり遺構に関連する説明というのは基本的には文化財課が一元的に所管をして、形状等も改めて整理統合すべきじゃないか、統一化すべきじゃないかなと思うんですけれども、いかがですか。 97: ◯文化財課長  説明板の形状等につきましては、ただいま申し上げましたように平成18年度以降は統一されたものでございます。設置者が観光交流課や公園課の場合でも内容につきましては文化財課及び博物館で作成しております。遺構に関する説明板の設置につきましては、その設置目的や予算の面も考慮する必要がありますので、所管のあり方については今後関係課と協議してまいりたいと存じます。 98: ◯木村勝好委員  しっかり協議してください。いつまでも昭和40年代のものは引きずらないようにしたほうがいいと思います。  ところで、現存する仙台市の建築遺構というのは知事公館の正門と岩切の民家にある板倉の2点だけだったと思います。その中で、知事公館の正門はいいとしても、板倉のことについては仙台市にお譲りをいただくべきではないかというふうな思いもあって御当局といろいろ相談をしたことがございました。御当局が先方に対してお願いをしたんだけれども、これがなかなかうまくいかなかったという経過があったかと思います。これはその後どうなったんですか。お譲りいただける可能性というのはどうなんでしょうか。 99: ◯教育長  十四、五年ぐらい前のお話だったかと思いますが、あの当時、岩切のほうに私参りましてお願いした経過がございます。そのとき、もう個人所有の生活の一部として板倉を使っていらっしゃったことから、そのときにはお断りされたということでございます。  現在も今の情報では個人の倉庫として使用されているということでございますが、その後、特に教育委員会とは接触はしていないかと存じます。 100: ◯木村勝好委員  お譲りくださいませんかとお話ししたときは、寄贈してくれませんかと言ったんですか、それとも有償で売っていただけませんかと言ったんですか。どっちですか。 101: ◯教育長  ちょっと記憶が定かではありませんが、私の記憶によりますと寄贈でお願いしたような気がいたします。ちょっとはっきりは覚えておりません。 102: ◯木村勝好委員  寄贈してくれというのと売ってくれというのではえらい違いですよね。今言いましたように2点しかないんですよね。聞くところによると震災で結構状態が悪化しているというふうにも伺っております。これ一方で仙台市の指定文化財だか登録文化財だかになっていると思うんですけれども、これが今のような状態のまま、もし消滅するといいますか、ばらばらになってしまうようなことになっては、2点しかない遺構のうちの1点が消えてしまうということにもなりかねない。そして、こういうものは一旦消えたら二度と戻りませんから。  そういうことを考えると、やはり今度は寄贈じゃなくて、お譲りいただけませんか、売っていただけませんかというふうにお話をもう一度持ちかけて、もし御同意いただけるならば、例えば二の丸のそれこそ勘定所にあった板倉だと言われていますので、その付近に移設をするなりなんなりという形で、仙台市として末永く守っていくということが必要なんじゃないかと思うんですけれども、文化に大変造詣の深い市長、どうお考えですか。 103: ◯市長  大変貴重な文化財であり、また、特に仙台城の限られた遺構であるということで、その価値は大きいものと存じます。しかしながら、現存の所有者の方の御意向もございますので、引き続き教育委員会を通して、まずは御意向をしっかりとお伺いをし、交渉させていただくということであろうかと存じます。 104: ◯木村勝好委員  ただでくださいというのと売ってくださいというのは天と地ほど違いますから、そこら辺はよく御考慮をいただけたらいいかなと思います。  次に、陸奥国分寺の跡の整備計画についてお尋ねをします。この整備計画につきまして決算年度ではどのような事業をされたんでしょうか。 105: ◯文化財課長  決算年度におきましては、平成24年6月に策定した史跡陸奥国分寺・尼寺跡整備基本計画に基づき基本設計を行ったところでございます。また、一部園路の整備の実施設計を実施したところでございます。 106: ◯木村勝好委員  平成24年度の整備基本計画を見ると、平成26年度はもう基本設計が終わってしまっていて、実施設計と一部の工事に着手するという予定だったんじゃなかったかと思いますが、少しおくれてしまったんですか。 107: ◯文化財課長  整備基本計画におけるスケジュールでは平成25年度に基本設計を終了する予定でございましたが、整備内容の精査や調整等に時間を要したことから、平成26年度に基本設計が終了したところでございます。  なお、先ほど申しましたように平成26年度には一部園路整備の実施設計も実施したところでございます。 108: ◯木村勝好委員  私はこの近所に住んでいますので、いつ見てもちっとも進んでいるように見えなくて、何しているんだろうなという思いが非常に強くあります。現在の基本計画だと平成28年度には第1期の工事が終了するということになっていますけれども、このスケジュールはどうなるんですか。 109: ◯文化財課長  今年度は実施設計と一部工事を実施する予定でございます。平成28年度は実施設計に基づきガイダンス施設等の工事を実施し、平成28年度中に第1次整備工事を終了する予定と考えております。 110: ◯木村勝好委員  多少おくれているけれども何とか平成28年度までには仕上げますよということですかね。  それで、この第1期工事の概要、そしてその予算額を改めて教えてください。 111: ◯文化財課長  第1期の工事は史跡地南半部で行う計画です。緑地広場や多目的広場、園路等を整備する公園工事及び寺域の南側にガイダンス施設を設置する建築展示工事を計画しています。工事費については来年度予算に係る文化庁からの補助金の状況を踏まえる必要がありますが、現在のところ約4億7000万円を予定しているところでございます。 112: ◯木村勝好委員  ところで、工事の中で陸奥国分寺の築地、お寺の土塀については復元されるということにはならないですか。 113: ◯文化財課長  第1期工事の工事範囲は南辺築地部分を含みますが、基本計画では築地の復元は計画しておりません。かつて築地のあったところに植栽による遺構表示と説明板を設置することで市民への周知を図ってまいりたいと考えております。 114: ◯木村勝好委員  たしか平成18年だったかと思いますが、私がこの質問をした際に当時の文化財課長は、築地は復元の対象になる、築地も復元するんだという旨の答弁をしておられました。ちなみにそのときの教育長は奥山市長だったと思いますけれども、これとそれとの関係はどうなったんですか。 115: ◯生涯学習部長  委員御指摘のように、平成18年度の予算等審査特別委員会におきまして、当時の文化財課長が陸奥国分寺における復元の一つの可能性といたしまして築地塀のことに触れてございます。築地塀の復元につきましては基本計画作成時に検討いたしましたけれども費用や寒冷地での維持管理に課題があることから、先ほど文化財課長より御答弁申し上げましたように計画には盛り込まなかったところでございます。 116: ◯木村勝好委員  残念ですけれども、この陸奥国分寺の史跡というのは実は昭和43年から文化庁の補助をいただいて、まさに長期間にわたって用地の買収を行ってきて今日に至っています。これまでに要した費用はどのぐらいになっていますか。 117: ◯文化財課長  昭和43年から平成26年まで移転補償を含めまして約120億円を要しております。なお、このうち国の補助は8割で、市費が2割となっております。 118: ◯木村勝好委員  結構な金額ですよね。120億円。この場所についてだけで、それだけの用地買収についての予算をかけてきた。国の補助とはいえ、金はそれだけかかっていると。  ところで、この整備工事、例えば1期工事が終わると、ここに何となく天平文化の薫りがするようなものが本当にでき上がるんですか。 119: ◯文化財課長  ガイダンス施設に隣接する休憩施設には陸奥国分寺跡で発掘調査した回廊、重要なお堂を取り囲む廊下でございますが、その意匠を取り入れるなど、奈良時代の様子を醸し出すよう工夫してまいりたいと考えております。また、展示や遺構のそばにはわかりやすい説明写真などを使用し、イメージが伝わるよう努めてまいりたいと存じます。 120: ◯木村勝好委員  ここには伊達政宗公の時代につくられた薬師堂があります。そして仁王門というものもある。全く違う時代のものが、むしろ今はここの中心として存在しているわけです。これはこれで立派な文化財ですし、たしか薬師堂については国の重要文化財になっていたかなと思いますけれども、他方で今からやろうとしているのは天平ロマンという全然違う時代のものをすぐ隣にそれを感じさせるようなものを、陸奥国分寺の史跡公園だからそういうことになるんでしょうけれども、それをつくろうとしている。その両者のバランスと言ったらいいのか、これからつくろうとしているもののイメージと言ったらいいのか、それが本当に見に行った人に、なるほどやはり奈良時代を感じるねと、天平を感じるねというふうになりますか。 121: ◯生涯学習部長  陸奥国分寺跡は奈良時代からの仙台市の歴史と風土を象徴する大変重要で貴重な史跡の一つと考えておりまして、史跡としての価値を保全いたしますとともに、先ほど休憩場所のことは申しましたが、それに加えて天平時代の風情を醸し出すためにふさわしいイベントの実施ですとか出土品の展示での演出等を行いまして、杜の都仙台のまちづくりにふさわしい公園といたしまして市民の方々の憩いの場となるよう整備を進めてまいりたいというふうに考えております。 122: ◯木村勝好委員  私の認識だと奈良時代の建物というのは瓦、まさに天平の甍で、そして朱色の柱で白壁で、そしてその窓はまさに緑色というか、青丹の色ですよね。すると、さっき言ったような薬師堂とのバランスというのがどういうふうになるのかなということが非常に気になるんですが、いずれにしても昭和43年から120億円かけて買ってきた土地の上につくる公園ですから、せっかくつくる以上はやはり来た方々にそうしたものを感じてもらえるように、限られた予算の中ではあるでしょうけれども、ぜひ工夫をしていただきたいというふうに思います。  ところで、この公園は東西線の薬師堂駅に隣接をしているわけであります。この公園整備によって年間どのぐらいの入場者というものを見込んでいるんですか。 123: ◯教育長  公園整備後の入場者数につきましては、なかなか具体的な人数見込みを出すことは難しいかとは思います。毎月行われているイベントがございます。そこにおいては約6,000人を超える人数の方がお集まりいただいている実績がございます。今後、史跡にふさわしい活用により訪れる市民の方々の増加を図り、公共交通機関である東西線の利用にもっともっとつなげていく努力が必要と考えております。  また、間もなくガイダンス施設が整備されることになりますが、そこにおいても東西線利用のPRを図ってまいりたいと考えております。 124: ◯木村勝好委員  なぜこんなことを聞いたかというと、私はさきに東西線のことについてお尋ねをしました。そのとき、全庁的にと何回も御答弁があったわけですが、まさに全庁的というのはこういうことを指すんです。文化財課は関係ない、博物館は関係ないじゃないんです。やはりそういう視点も入れながら対応していかなければいけないなというふうに思っているんですけれども、その意味で今の御答弁はちょっとどうなのかなと思ったのは、どのぐらいふえるかは見込めない、わからない、でもふやそうという気持ちはあると。どうやってふやすんですか。わからないけれども頑張ると。どういう頑張り方かよくわかりませんが、もう1回お願いします。 125: ◯教育長  申しわけございません。今時点では具体的な利用者数、入場者数を見込めてはおりませんが、やはり12月6日の東西線開通のちょうど薬師堂駅すぐ隣の立地性といいますか、そこに史跡、陸奥国分寺跡があるということは非常にプラスの面でございます。これを文化財の視点からも積極的にもっとPRすることで、ここに人が集まり集うということがこれからの課題かなというふうな意味で答弁させていただきました。 126: ◯木村勝好委員  ぜひ頑張ってください。  それで次に、博物館のことについて若干お尋ねします。決算年度における仙台市博物館の観覧者数はどのぐらいでしたか。 127: ◯博物館長  平成26年度の観覧者数でございますが、12月1日から翌年3月27日までの約4カ月間臨時休館したため、観覧者数は16万4955人でございました。 128: ◯木村勝好委員  決算年度を含めて過去5年間ということになるとどうなりますか。 129: ◯博物館長  過去5年間の観覧者数につきましては、平成22年度が19万4702人、平成23年度が12万7790人、平成24年度が19万9818人、平成25年度が19万8157人、そして平成26年度が16万4955人となっております。 130: ◯木村勝好委員  これが多いんだか少ないんだかよくわかりませんので、類似のと言ってもいいかもしれませんが、同じようなところにある施設、宮城県美術館、あるいは同じ政令指定都市である福岡市の博物館、これは過去の5年間観覧者数はどんな感じなんですか。 131: ◯博物館長  初めに宮城県美術館についてでございますけれども、平成22年度が10万2440人、平成23年度が24万6445人、平成24年度が18万1021人、平成25年度が30万1549人、そして平成26年度が25万8061人でございました。  また、福岡市博物館におきましては、平成22年度が23万9827人、平成23年度が20万2637人、平成24年度が24万3438人、平成25年度が46万7194人、そして平成26年度が40万8815人となっております。 132: ◯木村勝好委員  福岡市博物館には全然及んでいないし、宮城県美術館にもなかなか及ばないという傾向なのかなというふうに見ますけれども、仙台市博物館の観覧数がなかなかふえない、伸び悩んでいるというこの原因はどこにあると思いますか。 133: ◯博物館長  まず、先ほど御説明した宮城県美術館と福岡市博物館や当館の観覧者数のカウントの方法にはちょっと相違がございます。例えば宮城県美術館では特別展を観覧した方が常設展を観覧した場合には観覧者数は2人となります。当館の平成25年度の観覧者数は実数で19万8157人ですけれども、宮城県美術館と同様の方法で計算いたしますとかなりの観覧者数になるものと認識いたしております。  また、観覧者数がなかなか伸びない原因の一つといたしましては、特に地元の方々に当館が伊達家に関する歴史だけを展示しているといったイメージがあることなども関係しているのかなと考えております。 134: ◯木村勝好委員  私が見てもそう思います。伊達家の資料はいいんでしょうけれども、伊達家博物館じゃないんだから。ほかのものはほとんど何かどうなんだろうということがあったりして。カウントの仕方が違うからというんだったら宮城県美術館とか福岡市博物館と同じカウントにしたらいいんじゃないですか。 135: ◯博物館長  宮城県美術館や福岡市博物館のカウントの仕方というのは、今全国の美術館、博物館の主流と言ってもいいカウントの仕方なんですけれども、そういってダブルカウントをしたような数字を持つということの意味というものをちょっと考えなくてはいけないかなと思っております。 136: ◯木村勝好委員  全国の主流だったら、数が減ってしまうんじゃないんだから、全国の主流でやったらいいんじゃないでしょうか。ぜひ検討してください。  ところで、私は結構博物館系が好きでいろいろ行くんですが、江戸東京博物館あるいは同じ東京にありますけれども深川の下町資料館というんですか、行くとやはりすごく楽しいんです。体験型なんです。お江戸日本橋はこうだったろうと原寸大のお江戸日本橋があったり、浅草の芝居小屋はこうだったろうと芝居小屋があったり、それから、深川のほうは長屋はこうだったろうとすごいリアルなんだけれども、仙台市博物館は残念ながらそういう体験型的なものが一向に見当たらないんだけれども、これはどうしてですか。 137: ◯博物館長  展示室の構造が、まず皆さん御承知のように仙台市博物館の場合は壁側に展示の場所を設定して展示するという手法をとっております。今委員御指摘のありました新しい博物館は空間を利用して立体的に展示をするということになるわけですけれども、それをやるということについては当館の展示室のスペースではなかなか難しいところがあるということが課題になります。 138: ◯木村勝好委員  ちょっと時代が古い博物館ということになるんでしょうか。今風じゃない。だから余りおもしろくないから1回来るともう来ないということなのかな。やはりこれはいろいろ工夫をする余地があるのではないかなというふうに思います。
     その具体的な話は後でするとして、ところで、東西線が開業すれば博物館への公共交通機関のアクセスは東西線の国際センター駅からということになります。駅から博物館への歩行者の動線についてはどうお考えですか。 139: ◯博物館長  国際センター駅でおり、博物館及び仙台城跡方面へ向かう市民や観光客の皆様のアクセスにつきましては、仙台城脇やぐらや北側の土塀、石垣等を眺望することにより仙台市の歴史文化像へ向かう雰囲気や期待感を高めていただくということも大切であると考えておりまして、現在整備中の遊歩道をメーンのルートとして案内することといたしております。 140: ◯木村勝好委員  これは別の局になるかもしれませんが、それであればぜひこれまた歩行者用のサインをきちんと設置していただきたいなというふうに思います。  さっきの話に戻ります。現在の博物館の敷地は国の史跡になっていると思うんですけれども、この国の史跡になっている博物館の建物、具体的に言うと博物館を建てかえるとか、あるいは増築をするとか、そういうことは可能ですか。 141: ◯博物館長  当該地は委員御指摘のように国の史跡となっておりますことから、文化財保護法により建てかえや増築は難しいと認識いたしております。 142: ◯木村勝好委員  博物館が老朽化する、あるいは少なくとも今のように思い切った体験型の展示や何かができない。なかなか観覧者も伸び悩んでいる。1回行ったらもうしばらく行きたくないといったことを何とかしようと思っても、あの場所ではできないということですか。 143: ◯博物館長  繰り返しになりますが、スペースを拡張していくということは難しいかと考えております。 144: ◯木村勝好委員  ところで、一方で博物館の収蔵スペースがもう満杯になりつつあるというふうに聞いていますけれども、事実でしょうか。そして、もしそうだとすると収蔵スペースをふやそうと増築するということはやはりできないという話になりますか。 145: ◯博物館長  博物館の収蔵スペースは現在満杯になりつつありまして、新たな収蔵スペースの確保が当館の最大の課題の一つでございます。しかしながら、現在の場所に増築するということは困難であると認識しております。 146: ◯木村勝好委員  余り聞く予定はなかったんだけれども、ずばり聞かせてください。では、どうするつもりですか。 147: ◯博物館長  収蔵資料を例えば空調室の管理が最も重要なものからランク分けをいたしまして、比較的軽微な設備でいいようなものは例えば既存の市の施設を活用して収蔵を図るというようなことを考えていきたいと思っております。 148: ◯木村勝好委員  随分情けない話になってきましたけれども、要するに統合されて要らなくなった学校の校舎を使うとか、そういう世界に入るわけですか。それはそれで有効活用と言えば有効活用だけれども、ちょっと何か趣旨が違うような気もしますが、いいです、わかりました。  ところで、博物館には第2駐車場という敷地があります。この土地の面積はどのぐらいありますか。 149: ◯博物館長  博物館の第2駐車場の面積は2,625平米ございます。 150: ◯木村勝好委員  この場所というのは、聞いていらっしゃる皆さんはイメージが湧かないかもしれませんが、実はもと仙台商業高校のプールがあったところです。このプールがあったところの土地なんですけれども、2,600平米もあると思いませんでしたが、これはどういう経過で博物館の所管となって、どういう経過で第2駐車場になったんでしょうか。 151: ◯博物館長  仙台商業高校のプール跡地が博物館第2駐車場として位置づけられるようになった当時は、現在のように追廻の臨時駐車場もなく、特別展を開催するたびに博物館に車で来る利用者の方から苦情が寄せられておりました。そのため、博物館から駐車場としての利用希望を出し、博物館が平成11年12月から駐車場として使用している経過がございます。 152: ◯木村勝好委員  決算年度でこの第2駐車場、1年間で何日間使われて、何台ぐらいとまったんですか。 153: ◯博物館長  第2駐車場は大型バスを駐車する際の臨時の駐車場として使用しており、平成26年度は約4カ月間休館いたしておりますから平成25年度の実績で申しますと、年間20日間程度の使用がございました。台数については把握いたしておりません。 154: ◯木村勝好委員  365日分の20日間。何か聞くと開館の日だから300日分の20日間なんだそうですが、いずれにしても15日に1回だけということなんです。それ以前はどうだったんですか。 155: ◯博物館長  確認できました平成24年度につきましては、34日間の使用がございました。 156: ◯木村勝好委員  いずれにしても非常に低利用だなというふうに思います。そして、今やこの第2駐車場の斜め向かいに青葉山交流広場と大駐車場がオープンをいたしました。状況はまさに一変したんだろうというふうに思います。そして、東西線が開業すると国際センター駅からこの第2駐車場の敷地はまさに目の前になる。すばらしい一等地になるわけですよね。  それで、今のような低利用で、しかも状況が一変して新しい大駐車場ができたわけですから、必要なときはこの駐車場を借りればいいんじゃないかなというふうに思いますけれども、博物館がこれから先もこの第2駐車場を独自に維持していく必要性というのはないんじゃないですか。どうですか。 157: ◯博物館長  第2駐車場につきましては、当該地が国史跡指定を受けたことや東西線が開業し青葉山、川内地区の整備が進むなど、駐車場として利用を始めたころとは大きく環境が変わってきておりますことから、博物館としても今後柔軟に検討していきたいと考えているところでございます。 158: ◯木村勝好委員  やはり、もうこの第2駐車場、今のままで何となく使っているというのはすごいもったいないと思うんですけれども、博物館任せにしないで、それこそ全庁的に状況が変わったことに合わせて有効活用の方法を考えるべきじゃないかと思いますけれども、いかがでしょうか。 159: ◯稲葉副市長  御提案がありましたように、あの第2駐車場の敷地は、非常にこれから大きく変貌していく国際センター駅周辺の中でも非常に大きな有効利用の可能性を持った土地だろうというふうに思っております。  一方で、先ほど御質疑にございましたように、現在の博物館ももう建って随分になってきます。現在の博物館の改変あるいは手を加えることについてもかなりの制限がある地区だということでございます。今回の第2駐車場の土地の利活用については、こういう国際センター駅周辺の全体的な利活用の一環として、まさに全庁的な視点で検討していくべきものというふうに思っております。 160: ◯木村勝好委員  私は基本的にはそういうふうにするべきだと思いますし、その答弁のとおりだというふうに思いますが、しかし、相当問題なのは、この土地も先ほどお話がありましたけれども国の史跡になっているんです。史跡指定を受けてしまったんです。何であのプールの土地だけ史跡で受けたのかよくわかりませんが、受けてしまった。そうすると、ここに博物館の第2収蔵庫をつくります、これはできますか、できませんか。 161: ◯博物館長  当該地は国史跡に含まれておりますことから、残念ながら第2収蔵庫などの建物を建てることはできないものと認識いたしております。 162: ◯木村勝好委員  だから、有効活用と言ってもなかなか難しいんですよね。そうすると、どういうものならできるんですか。駐車場はもうやめると言っているんだから、全庁的にあの周辺の状況に合わせた意味のある有効活用をすると言っても、第2収蔵庫は難しいとなると、どういうものならつくれるんですか。 163: ◯教育長  博物館第2駐車場のお話でございますが、御案内のとおり国史跡仙台城跡として指定されております。この周辺は江戸時代には二の丸への入り口である扇坂が位置し、ここには絵図によりますと、かつて馬屋が置かれていたようでございます。  仙台城跡整備基本計画では、この地区の整備方針として史跡内への誘導のための重要な入り口と位置づけ、利用者の利便性に配慮した整備を図るとされておりますが、具体的な整備につきましては今後の検討課題となっております。当面は駐車場としての利用をせざるを得ませんが、その隣に扇坂に関する説明板を現在設置しておるところでございます。  今後、史跡にふさわしい整備を考えますと、かつて扇坂があった歴史的経緯に十分配慮した整備とする必要がありますことから、整備のあり方については今後十分に研究、検討していきたいと存じます。 164: ◯木村勝好委員  最後に市長にお尋ねします。今、御答弁がありましたけれども、漫然とやっているとあと何年後かにまた同じような質問をしなければならないというのでは困りますので、開業を機に知恵を絞って、制約が多いんだけれども、非常にいいところに立地しているものですから、やはりこれの有効活用について本当に全庁挙げて取り組むと。誰か担当の副市長を決めてもいいぐらいの問題かなと私は思いますけれども、その市長の御決意を伺って質問を終わりたいと思います。 165: ◯市長  第2駐車場の用地の有効活用ということでございます。ただいま御指摘ございましたとおり駐車場としての役割は大きく変貌を遂げようとしている中で、地下鉄東西線の開業という大きな節目がございます。それらを踏まえてこの敷地の歴史的な経緯も含めた有効なありようについて、庁内各地の知恵やアイデアを持ち寄りまして検討を進めたいと考えます。 166: ◯委員長  公明党仙台市議団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。         〔佐々木真由美委員、鈴木広康委員、質疑席に着席〕 167: ◯委員長  発言を願います。 168: ◯佐々木真由美委員  私からは第6項学校建設費に関連して伺います。  本市は仙台市公共施設総合マネジメントプランを昨年2月に策定いたしました。本市の所有する公共施設のうち、建築物については学校教育施設が最も多く、全体の約4割を占めております。初めに、今後の学校施設の長寿命化対策におけるトイレの改修についてお教え願います。 169: ◯学校施設課長  学校施設につきましても、今後、公共施設総合マネジメントプランの方針に沿いまして長寿命化対策を速やかに実施する必要があると考えております。その中で、トイレの改修を促進することにつきましては、これまでの年に3校程度という改修ペースを引き上げることにもつながるものと考えており、施設の長寿命化の改修の際にともに取り組むべき課題として関係部局と調整を図ってまいりたいと存じます。 170: ◯佐々木真由美委員  学校のトイレの洋式化について再度確認させていただきます。現在も便器の洋式化に伴うトイレの改修は行っております。既存の学校に関してはこれまでも年次計画を立て改修されていると思われますが、年次計画を始めた平成17年からの改修実績の学校数、また過去3年間の決算額もあわせてお教え願います。 171: ◯学校施設課長  学校のトイレの大規模改修につきましては、平成17年度より毎年度小学校2校、中学校1校について実施することを基本に考えておりましたが、平成17年度から平成26年度までの間においては耐震補強や災害復旧などを優先せざるを得なかったことから、実施学校数は小学校12校、中学校6校となってございます。また、年度別の決算額でございますが、平成24年度が4814万円、平成25年度が1億6385万円、平成26年度が247万円でございます。 172: ◯佐々木真由美委員  平成26年度が247万円ということなんですけれども、学校のトイレの改修はされているんでしょうか、確認させていただきます。 173: ◯学校施設課長  平成26年度は当該年度の新増改築工事のほうに予算を厚くせざるを得なかった状況から、平成26年度の工事はやってございません。 174: ◯佐々木真由美委員  平成26年度は計画を立てていたにもかかわらず、できていなかったということになります。  では、もう1点確認させてください。今年度は計画どおり小学校2校、中学校1校は改修していただけるんでしょうか、伺います。 175: ◯学校施設課長  今年度につきましては、先ほどの公共施設総合マネジメント計画との整合を見きわめる必要がございますので、見きわめながら対応していきたいと考えております。 176: ◯佐々木真由美委員  平成26年度、そして今年度もトイレ改修はできない、できていないという形になりますでしょうか、お教え願います。 177: ◯学校施設課長  先ほどの答弁の繰り返しになりますが、今年度につきましてはさらに検討してまいりたいと思います。 178: ◯佐々木真由美委員  では、今年度はしていただける、前向きにでいいんでしょうか。ぜひ計画どおり進めていただきたいんですけれども、再度御答弁をお願いいたします。 179: ◯総務企画部長  トイレの改修、洋式化に向けました改修につきまして、先ほど学校施設課長がお答えを申し上げましたように、学校の大規模改造時に合わせたトイレの系統ごとの配管も含めたいわば更新という形で進めますものと、学校の実情に応じて個別に対応させていただいている部分もございまして、今年度、昨年度の予算で設計まではさせていただいたわけですが、現在、公共施設総合マネジメントプランとの整合性の中でその施工についてどうするかというふうなことは考えておりますが、学校の実情に合わせた形での要望に応じた洋式化自体は進めてまいりたいと考えてございます。 180: ◯佐々木真由美委員  ぜひ計画どおりに進めていただきますよう強く求めさせていただきます。  先ほど改修実績の学校数を教えていただきました。平成17年度からで小学校が12校、中学校が6校ということです。決算年度時点での市内の小中学校のトイレの洋式化率は何%になりますでしょうか、小中学校別にお教え願います。 181: ◯学校施設課長  トイレの洋式化率でございますが、平成26年度末の時点で小学校が26%、中学校が22%でございます。 182: ◯佐々木真由美委員  小学校26%、中学校22%と、本当にまだまだ低いパーセントになっていると思います。  平成26年第3回定例会においても学校のトイレの洋式化を加速すべきと質問させていただきました。御当局からは増改築の際に進めてまいります、また、各学校の実情を把握しながら洋式化の検討を図ってまいりますとの御答弁でした。大幅に計画がおくれている中、市内の小中学校のトイレの改善、改修をするには想定すらできない期間が必要となります。財源、すなわちお金がないから仕方がないと思われているのが現状だと思います。限られた予算をうまく使うには現状をしっかり把握し、本当に必要とされるところに予算を配分していくことが何よりも大事です。  東京都の世田谷区、葛飾区、神奈川県の横浜市、川崎市を初め、財源問題を抱える中、トイレの改修を優先的に行っております。中でも横浜市は学校トイレの洋式化を急ピッチで進めております。平成26年度は30校についてトイレ改修を行う計画でしたが、緊急性を要するため15校プラス、計45校で整備がなされました。これもトイレの改修に当たりアンケート調査を実施し、15%しかない学校が明らかになり、ばらつきがあることが判明し、洋式化率が低い学校から改修を進めております。さらに、今後3年間でできるよう計画を立てております。  横浜市が洋式化を進める背景の一つに外国人児童生徒の増加があります。日本の子供たちからも敬遠される和式便器は外国人児童にとっては見たことすらない存在です。教育環境におけるグローバル化も急速に進んでおります。  逆に、現場の学校のほうから校舎のトイレ改修を進めてほしいとの声はありましたでしょうか。また、その内容もお教え願います。 183: ◯学校施設課長  学校からは年度当初の新入学児童生徒の状況に対応するために、個別のトイレの改修要望を受けております。  なお、市PTA協議会からは学校のトイレ全体の洋式化を早期に進めることについて要望をいただいております。 184: ◯佐々木真由美委員  排便を我慢することによりリズムが崩れ、便秘や下痢に陥る可能性が高いと言われております。特に低学年の間は学校という社会生活の中でよい生活パターンをつくること、快食、快便、快眠が重要です。低学年では便意が出たら排便するという習慣づけが重要になりますが、トイレを使うのが嫌で学校で排便しないという子供もたくさんいらっしゃいます。  今、洋式化を初めとするトイレの環境改善を進めることは次世代への投資とも言えます。きれいになったトイレを大切に使うこと、物を大切にすることを学ぶ、次に使う人のことを考えマナーを身につける、清掃の大切さを知る、トイレがきれいになることはこのように子供たちに副産物を残してくれます。  学校体育館のトイレに関しては今年度より改修設計し、10カ年計画で広々トイレの新設と便器の洋式化を図るとし、予算が計上されました。評価させていただきます。学校体育館だけではなく、既存の学校の校舎に関してもしっかりと何カ年計画とし、急ピッチで整備すべきと考えますが、御所見を伺います。 185: ◯総務企画部長  急ピッチでということでございますけれども、昭和50年代に整備をいたしました多くの学校につきまして一斉に老朽化が進んでおりまして、さまざまな修繕、改修が必要となっている状況にございます。また、今御指摘いただきましたように大規模な学校体育館のトイレの改修への対応ということもございまして、先ほどもお答え申し上げましたが、学校の大規模改造時に合わせて系統ごとに大幅に更新するというふうなやり方でのトイレの改修を早期に進めていくことには、厳しい財政状況の中で一定の困難もあろうかなというふうに考えてございます。  大規模な改造に合わせた更新につきましては、今年度も3カ所の設計をいたしまして、来年度以降また計画的に進めてまいりたいと思いますが、早期の洋式化を図ってまいりますためには大規模改修の時期を迎えるまでの間、いわば順番が来るまでの間にあっても、より簡易で低廉な方策により洋式化を推進していくという手法も考えていく必要があるということを考えておりまして、そのため現在のトイレの設置状況について改めて実態を調査しながら、より簡易な方法による洋式化の実現可能性などについて検討していきたいと考えているところでございます。 186: ◯佐々木真由美委員  実態を調査しながらという御答弁でしたけれども、さらにスピードアップしたとしても改修に当たっては現場の声を十分に吸い上げて改修すべきと考えますが、事実学校側からも改修を求める声は本当に非常に上がっておるのが実情でございます。現場の声の吸い上げはどのように反映されているのか、御所見を伺います。 187: ◯総務企画部長  先ほど学校施設課長がお答え申し上げましたように、PTA協議会などからも早期の洋式化の御要望はいただいております。私どもがトイレの洋式化の改修を進めていこうという段になりますと、設計に入る前には洋式がいいのか、中には和式がいいという声も実はございます。和式がよいかなどアンケートを全校の児童生徒に実施をして御意見を伺い、あわせて学校側の意見も求めて学校現場の要望を設計に反映させていくというふうにしておりまして、今後ともさまざま要望を伺いながら、そして実施の段に当たっては現場の声を伺いながら設計に反映させてまいりたいと考えてございます。 188: ◯佐々木真由美委員  限られた予算の中で四苦八苦している状況でありますけれども、学校施設は地域住民の生涯学習、文化スポーツ活動の場であり、地域コミュニティーの拠点でありますし、災害時の指定避難所として防災機能の場でもあります。そして、児童生徒が常日ごろ利用しております。  トイレを繰り返し我慢する状態がわずか二、三カ月続いただけで大腸の便意を感じ取る感受性が低下するとともに、大腸そのものが便をためやすい形に変化してしまうとの見解を述べる医師もおります。恥ずかしいと考えて我慢する児童、からかわれるのが嫌で排便を我慢する児童もいると聞き及んでおります。  トイレ整備のおくれが原因で子供たちの健康状態が低下するようなことがあっては断じてなりません。今後しっかりと最優先事項として次年度でしっかり予算をふやし、小中学校のトイレ整備を進めるべきと考えますけれども、最後に御所見を伺い質問を終わります。 189: ◯教育長  今、児童生徒のトイレに係る健康状態や学校の防災機能の関係でも御指摘がございました。私どもといたしましても家庭のトイレの洋式化がこれだけ進んでいる現状を考えますと、学校における児童生徒の快適な生活環境を整備するためには、今までの大規模改修に合わせて年3校程度の洋式化というペースでは十分とは言えないと考えておるところでございます。  今後、効率的な洋式化を図る具体的な方策について検討するため、現場の実態調査を進めてまいります。また、冒頭にも御質問がありました今後学校施設の長寿命化を図るための改修を進めていくことになります。そうした改修の機会を捉えてトイレの洋式化を進める可能性につきましても、関係部局との協議を十分進め、早期に洋式化を図るための計画へとつなげてまいりたいと存じます。 190: ◯委員長  この際、暫時休憩いたします。                休憩 午後3時09分                再開 午後3時30分 191: ◯委員長  再開いたします。  副委員長と交代いたします。              〔委員長退席、副委員長着席〕 192: ◯副委員長  委員長と交代いたします。  では、発言を願います。 193: ◯鈴木広康委員  それでは、私のほうから教育費、学校保健費並びに文化財保護費につきまして質疑をさせていただきます。  まず決算年度におきまして文化財保護に係る主な事業内容をお示しください。 194: ◯文化財課長  決算年度における主な事業内容ですが、個人住宅の建設や区画整理等に伴う埋蔵文化財の発掘調査、陸奥国分寺跡や仙台城跡の整備、郡山遺跡の土地購入、文化財展の開催やパンフレットの発行などによる文化財の普及啓発、そして富沢遺跡保存館、縄文の森広場の運営管理などを行ったところでございます。 195: ◯鈴木広康委員  事業内容の中に郡山遺跡の土地購入などもありましたけれども、先ほど陸奥国分寺につきましては基本設計等が行われたというようなお話がございました。史跡指定を受けて先ほどこの陸奥国分寺、これからガイダンス施設等もできるということでの御答弁もございましたけれども、この史跡指定にかかわる基準というのはどのようになっているのか、お伺いいたします。 196: ◯文化財課長  史跡指定の基準についてでございますが、国が定めている指定基準におきまして貝塚、集落跡、古墳、城跡等の遺跡で、我が国の歴史の正しい理解のために欠くことができず、かつ、その遺跡の規模、遺構、出土遺物等において学術上価値のあるものとしております。 197: ◯鈴木広康委員  史跡指定の中で今の基準が答弁としてありましたけれども、太白区内にも郡山に郡山遺跡がございます。この遺跡も国の史跡指定となりましたけれども、先ほどは陸奥国分寺のほうではガイダンス施設というものが基本設計、そしてまた実施設計とやりながら整備をされていくというような御答弁がありましたけれども、この郡山遺跡というところにつきましてはそのような整備事業はどのような時期にされるのか、お伺いいたします。 198: ◯文化財課長  現在、史跡陸奥国分寺跡は史跡地の公有化予定面積のうち93%まで公有化が進んでおり、平成24年6月に整備基本計画を策定し、整備事業を進めてきているところでございます。御質問の郡山遺跡につきましては、公有化予定面積のうち現在のところ63%の公有化率であり、今後の用地取得の状況等を見据える必要があり、整備事業の時期については現在未定となっております。 199: ◯鈴木広康委員  郡山遺跡のほうは63%の公有化率ということであり、未定ということでありますけれども、そうなると先ほどの陸奥国分寺でいえば93%の公有化となって今進められているということなので、郡山遺跡につきましても90%以上、パーセンテージ的にはどれくらいをめどに公有化率が進むとこのようないわゆる整備事業に進んでいけるのか確認をいたします。 200: ◯文化財課長  これは遺跡の立地とか性格とかによってその整備の仕方の検討というものの段階がございますので、必ずしも何%という基準には直接にはなっておりません。 201: ◯鈴木広康委員  そうしますと、いつになるかわからないということになるわけでありますね。これは公有化率をどんどん進めていって土地を買収をしていってということになるんだと思いますけれども、現在この郡山遺跡の中には地域の方々が使用しているゲートボール場があるということになっております。史跡内にありますけれども、このゲートボールの練習場はどのような経緯で整備をされているのか、使用されているのか、お伺いいたします。 202: ◯文化財課長  このゲートボール場につきましては、史跡指定された平成18年より以前から地元町内会の方々が使用されているものでございまして、史跡指定後もそのまま引き続き使用していただいているものでございます。史跡としての整備が始まるまでの暫定的、例外的な使用と考えております。 203: ◯鈴木広康委員  先ほど史跡の部分で木村委員のほうからいろいろと質疑がありまして、博物館の第2駐車場も史跡指定されているということで駐車場には使っているということでありますけれども、ということは、ここも駐車場という位置づけにはなっていますけれども、史跡指定の前から使っているということでよろしいですか。確認いたします。 204: ◯文化財課長  ゲートボール場につきましては、平成18年の史跡指定前からお貸ししているということでございます。 205: ◯鈴木広康委員  博物館のほうの第2駐車場も史跡指定をされていますよねという確認をさせていただいて、その上でその駐車場は、これはゲートボール場と今私は郡山遺跡で聞きましたけれども、駐車場も史跡の中にあるものでありますので、そういう意味におきましてはなかなかすぐ出資をできないんだろうなと私は思ったものですから、であれば史跡指定の前からこの第2駐車場も使用しているんですかという御質問であります。 206: ◯文化財課長  仙台市博物館の第2駐車場につきましては、史跡指定前から駐車場として使用されておりました。 207: ◯鈴木広康委員  それで理解ができました。史跡指定をする前は大丈夫だったけれども、史跡指定をされるともう使い勝手が難しくなるんだということなんです。これは結構大変だなと、問題だなというふうに私は思ってきょうは質疑に立っているんですけれども、なぜかというと、この郡山遺跡の隣接に実は郡山中学校がございます。これはまさに史跡内にあるものでありますけれども、学校施設であります。この建物は国の許可を得た建物なのか、まずお伺いをいたします。 208: ◯文化財課長  郡山中学校の校庭の西半分は史跡の範囲に入っておりますが、校舎部分は史跡の範囲には含まれておりません。ただし、遺跡の範囲に入っておりましたので、国の指示により昭和61年4月から昭和62年9月まで発掘調査を実施した後に校舎が建設されております。 209: ◯鈴木広康委員  ということは、郡山中学校につきましても史跡指定の前に建設をされたということですね。
     史跡という部分で先ほどもいろいろと質疑がありましたけれども、実はこの郡山中学校の隣には郡山遺跡がある。この郡山遺跡は史跡になったということなんですけれども、郡山中学校はソフトテニスの強豪校でありまして、テニスコートが1面しかないというような状況で、保護者の方々は自家用車に生徒を分乗させて太白区の中田中央公園でテニスの練習をしているということを私は聞いているんですけれども、そのような状況になっているのか確認をいたします。 210: ◯健康教育課長  郡山中学校ソフトテニス部でございますが、今年度男女合わせて50名ほどの部員数で活動しております。土曜日、日曜日、中総体あるいは新人戦などの大会前には保護者や生徒からの要望もございまして、校地内のテニスコートのほか、中田中央公園庭球場や今泉庭球場を利用しており、その際には保護者の自家用車に生徒を分乗させて移動していると聞いております。 211: ◯鈴木広康委員  先ほど史跡の有効活用というお話がございました。史跡の有効活用ですので史跡としてのしっかりとした有効活用として、例えばガイダンス施設であったり、またはその遺跡の復元であったりとかいう部分がまさに有効活用なんだろうと私も思うんですけれども、中学校の隣にあるこの更地となっている郡山遺跡の跡地の部分であります。先ほど史跡になる前にゲートボール場は設置をしているので今使用できますよというような答弁でありましたけれども、できるならば保護者からすれば、生徒の健全育成に寄与できるということで、この更地となっている、草は生えていますけれども平らな面であります。そこのところを例えばテニスコートという形で活用を許すことも私はできるのではないかなというふうに思うんですけれども、この点についてはいかがなのでしょうか。 212: ◯生涯学習部長  テニスコートとしての使用につきましては、史跡地内での現状変更に当たりますことから、文化財保護法の規定によりまして国の許可を得る必要がございます。また、国の補助金を受けて土地の取得を行っておりますことから、遺跡の保存に適した整備を行うことが条件でございまして、その使用には厳しい制限がございます。したがいまして、現状ではテニスコートとしての使用はかなり難しいものと考えられます。  私どもといたしましては、委員御指摘のように近隣の児童生徒の教育や健全育成のために遺跡を活用していくことは重要であると考えておりまして、現在、史跡地内での植栽や中学生の現地発掘調査事務所での職場体験などを行っているところでございます。  それで、御指摘のテニスコートとしての使用につきましては、県にも相談いたしましたところ、国からの同意は難しいと思われるとのことでございました。 213: ◯鈴木広康委員  国のお金が入って買収をするということなんですけれども、そのほかにも20%ぐらいは仙台市のお金でも買収しているわけです。そういう意味におきましては仙台市の大変な財産なわけです。それは市民の財産でもあり、文化財の部分からいえば文化財保護ということで一番大事なのは文化財なんですよということかもしれませんけれども、私は現存しているものを有効的に使うということも大事だなというふうに思います。  なぜならば、先ほどもこの場所をいつになったら整備するんですかと、いやまだ計画がないのでいつになるかわかりませんということですよね。これを投げっ放しにしていくということは私はちょっと違うんだろうなと。ただ、国とか県とかいうところとの対応もございますので、ここで一概にお願いしますよと言ってもお願いされたほうも困るんだろうというふうに思うんですけれども、この場所はもう1点課題があります。  いわゆる公有地として買収してきたところ、以前は田んぼだったわけです。ですから、ちゃんと水路も整備されて、雨水もちゃんとその水路を流れていたわけです。ところが、遺跡を発掘した後には更地になりました。草は生えています。草刈りを行っています。ところが、今回のような関東・東北豪雨のような大きな雨水がたまってしまってどこにも流れていく場所がなくなってしまって、その水はどこに行くかというと越水して地域に流れてしまうというような状況もあるんです。そのような状況になっているということは御認識していますか。 214: ◯生涯学習部長  御指摘のようにこの史跡の地域内を水路が横切っておりまして、雨水がたまることもあることは認識してございます。この水路につきましては史跡の地域外にも及んでおりますので、これまでも建設局と必要に応じて連絡をとって対応してきたところでございます。今後の水路の管理につきましても、しゅんせつ等による水の流れの機能確保も含めまして建設局と十分連携しながら対応を検討してまいりたいと考えております。 215: ◯鈴木広康委員  今回の関東・東北豪雨でもわかりますように雨水冠水、雨水が越流して避難勧告になるということも想定をしてぜひともお願いしたいというふうに思うんですが、その上で今しゅんせつ等も行っていこうと、建設局とも連携をとりながらということでありますけれども、遺跡ですから何かそこをしゅんせつする際に建設機材を使ってそこをぐっと掘らなければならないというようになった場合には、それは雨水を管理するという部分において必要事項だといった場合には、そのような対応は、これ今史跡ですが、可能になりますか。確認します。 216: ◯文化財課長  水路等のしゅんせつにつきましては、外から入り込んだ土の除去でございますので、文化財課の職員等が立ち会った上で適切な深さ等にしゅんせつされるよう確認を随時していく予定でございます。 217: ◯鈴木広康委員  雨水というのはどういうふうに流れるかわからないので、文化財の管理をしながらその雨水の状況を見るということを考えれば、どっちが優先かといったら雨水なんです。文化財ではないんです。雨水がたまる。それをどうにかして除去しなければならない。排除しなければならないと言って、文化財だからここまでしか掘ってだめなんですよと言われたって、それは本当の雨水の管理にはならないわけですよね。そこのところを私は聞いているんです。そういうことは可能なんですかということなんです。どうなんでしょうか。 218: ◯文化財課長  諸般の工事におきまして移動してきた土とさらにその下にある表土という土がございますので、一定程度の深さに掘削することにつきましては安全圏を十分確認しながら諸工事等の実施を私ども立ち会い等で確認しております。 219: ◯鈴木広康委員  史跡指定をされるということは大変に本市にとっても重要なことであります。しかしながら、その有効活用というのは、私はもう少しやはり国ともしっかり議論をしなければならない時期に来ているんじゃないかなというふうに思っております。先ほども今回の関東・東北豪雨のことも出させていただきました。または、せっかく近くにある更地を教育のために何で使えないのかということであります。これはぜひとも、これは私たちの仕事でもありますので、しっかりと今後も議論できるようにこの部分につきましてはやってまいりたいというふうに思っておりますので、ぜひとも文化財課のほうからも、できないではなくて、こういうことが今仙台市では議論されているんですよということを国並びに県にもしっかりと言っていただきたいと思うんですけれども、この点についてはいかがでしょうか。 220: ◯文化財課長  史跡の維持管理につきましては、県の教育委員会文化財保護課、文化庁とも随時協議しながら進めてまいりたいというふうに思っております。 221: ◯鈴木広康委員  ぜひよろしくお願いをしたいというふうに思います。  その上で次なんですが、次は体力向上についてお伺いをいたしたいと思います。決算年度におきまして本市の児童の体力向上に関する事業について伺いますけれども、仙台市立小学校体育大会陸上記録会について、この事業の内容、目的についてまず伺います。 222: ◯健康教育課長  仙台市小学校体育大会陸上記録会でございますが、学校における体育学習で取り組んできた成果を発表し合うことを通して、生涯にわたって進んで運動に親しむ能力と態度を身につけさせ、たくましく生き抜く力を培う素地となるものとして、さらには他校の児童との相互の親睦を深めることを目的として実施しております。  昨年度の状況を申し上げますと、仙台市陸上競技場を会場に地区ごとに分かれて3日間開催され、市内約9,000名の児童が参加しており、内容といたしましては100メートル走、80メートルハードル走、1,000メートル走、走り高跳び、走り幅跳び、ソフトボール投げの個人種目と400メートルリレーの団体種目の計7種目を行っております。 223: ◯鈴木広康委員  大変、体力向上という部分につきましてはいい事業だというふうに思います。実は私もなにを隠そう、小学校6年生のときに400メートルリレーに出させていただきまして走ったわけでありますけれども、大変に思い出深い競技会だったなというふうに思っておりますけれども、この事業は事業費はどれくらいでやっていらっしゃるのか、お伺いいたします。 224: ◯健康教育課長  平成26年度の実施に係ります経費でございますが、88万4000円でございます。これは仙台市から共催負担金という形で支出しているものでございます。 225: ◯鈴木広康委員  88万4000円ということでありますけれども、これは大体毎年これくらいの予算というか、事業費で行っているんでしょうか、確認いたします。 226: ◯健康教育課長  おおむね90万円以下で運営されております。 227: ◯鈴木広康委員  この事業には協力団体、県内の大学等のボランティア等がかかわっているということを聞いておりますけれども、どれだけの方々が携わっていらっしゃるのか、お伺いいたします。 228: ◯健康教育課長  この大会におきましては、学校関係者以外に県内の大学生の方々にもボランティアとして運営を支えていただいております。平成26年度におきましては、宮城教育大学及び仙台大学から3日間で延べ90名のボランティアの皆さんに御協力いただいたところでございます。 229: ◯鈴木広康委員  大学等からボランティアに来ていただいてこの事業の運営をしているということでありますけれども、実行委員の中には市教研の体育部会、そして小学校の教頭会、そして保健教育部会などの方々も運営側として入っておりますけれども、この実行委員としてボランティアもいらっしゃるので人員として運営する部分では賄い切れているとは思うんですけれども、この点についてはいかがでしょうか。 230: ◯健康教育課長  運営につきましては仙台市小学校教育研究会体育部会あるいは小学校教頭会などのほか、近年さらに退職校長会、先ほどの学生ボランティアの方々の御協力もいただくことで支障なく大会が運営されているものと認識しております。 231: ◯鈴木広康委員  近年、先生方もいろいろと忙しいというようなお声も聞こえる中で、この小学校の体育大会陸上記録会について、今賄い切れていると、ちゃんと運営されているということなんですが、負担もあるということで、廃止をするということも考えているということを聞いておるんですけれども、私はもう今後子供たちの体力の維持向上、そしてまた体位向上という部分ではしっかりと継続をしていくことが大切であろうというふうに思います。  また、これは歴史を重ねて、先ほどもあったかもしれませんが、平成27年度で61回目というふうになるということで、歴史を重ねてきた競技会でもあります。私も過去に400メートルリレーに出させていただいた競技会でもあります。これはぜひとも継続していくということで進めていただきたいと思うんですが、この点についてはいかがでしょうか。 232: ◯教育長  ただいま仙台市小学校体育大会陸上記録会、略称してよく市小体ということで言っておりますが、この大会は60年を超える歴史がございます。そういう中で、やはり今委員からも御指摘があったように、ここ最近教職員の多忙化ということで、やはりこの陸上競技会にも9月の大会に向けてかなり教職員や保護者への負担も考慮していく必要があるのではないかという問題提起もございまして、今現在、校長会等も含め今後のあり方について協議を重ねているところでございます。もちろん体力向上というものも仙台市教育のほうの課題でございます。そういう中で、より今まで以上にいい方向に進めて、もしくは工夫が何かできないかと、やはり我々も学校現場に御相談しながら一番望ましいあり方をこれから協議の上、詰めていきたいなと思っておりますので、現在のところはまだ協議中でございますので、今の委員の御指摘も踏まえて今後さらに検討してまいりたいと存じます。 233: ◯鈴木広康委員  こういった事業はやはり誰のために行うのかということが大切であるというふうに私は思います。その上で、例えばそれをするためにはどうするのか、これは目的の中で戦後児童生徒の体格が貧弱であることから体位の向上を図ることを目的にということになっております。まさに児童生徒の体位向上ということが目的なわけであります。ところが、先生方の事情も忙しくなってきていると。目的がそれであると。それをするためにどうするのかということの議論をしなければならないというふうに私は思うんです。  その上で、先ほどボランティアの方々はどれくらいですかというふうなお話をさせていただきました。90名ほど来ていただいていると。予算規模は90万円ほどであります。ボランティアの方、申しわけないんですけれども、もうちょっと来ていただいて、少し弁当も豪華にしていただきながら、ぜひともボランティアでもつけてほしいんだということをお願いをしながら、そうすると予算もふやさなければならない、人員もふえる、少しずつその幅を広げていくことによって目的を達成することができるのではないかなと私は思うんです。これ目的をはき違えてしまうとこういったいい事業がだんだんとなくなっていくのではないかなというふうに思うんですけれども、この点についてはいかがでしょうか。 234: ◯教育長  今、目的というお話がございました。まさにこの目的は仙台市内の児童の体力向上というものからスタートしているところでございます。そういう中で、私どもは本来の目的を前堤にしつつも、その運営に当たってはやはり効率的に進めていくことで両立をできるだけしていくことも考えていかなければならないということで、予算等のところも十分今後も配慮していきつつ、さらに今まで以上に関係者の軽減も可能になるような方向で検討を進めていければというところでございます。 235: ◯鈴木広康委員  私も何度も言うようでありますけれども、この競技会に出させていただきまして、貧弱だった体格が体位向上につながったというふうに思っております。そういう意味におきましては、ぜひこの競技会はなくすことのないようにお願いをしまして私の質疑を終わります。 236: ◯副委員長  日本共産党仙台市議団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。             〔ふるくぼ和子委員、質疑席に着席〕 237: ◯副委員長  発言願います。 238: ◯ふるくぼ和子委員  小中学校における学校施設の維持修繕費中、学校施設の改修について伺いたいと思います。  まず、決算年度における学校施設の改修状況を箇所数と内容がどうだったのかを伺いたいと思います。 239: ◯学校施設課長  小学校におきましては、老朽化が著しい体育館屋根の改修や受変電設備の改修、さらに体育館の大規模天井の耐震化改修などを合わせて38校で行っております。また、中学校におきましては、プールろ過装置の改修や受変電設備の改修、体育館等の大規模天井の耐震化改修など、18校で行っております。 240: ◯ふるくぼ和子委員  小中学校の単独調理校の調理施設についてはこの中にはないんでしょうか。そもそも改修を位置づけていないのかどうなのか、伺いたいと思います。 241: ◯健康教育課長  平成26年度は震災で被災しました蒲町小学校の調理場を学校施設全体の建てかえに伴い改修を実施しております。また、既存の調理場の大規模な設備改修といたしましては、老朽化したボイラー設備の更新を小学校、中学校、各1校で実施してございます。また、汚水処理を行います除外設備、給排気設備等の修繕、清掃等につきましては、小中学校合わせまして160カ所実施してございます。 242: ◯ふるくぼ和子委員  給食棟が独立をしていることもあって、その内部、施設、設備等の大規模改修などが大規模修繕もあわせて行われていないということだというふうに思います。ボイラーの更新だとか空調設備、除外設備等が行われているという御報告でしたけれども、その他学校維持補修という中の金額は総額で11億8000万円。今おっしゃった中身を全て合計しても3300万円程度ということですから、3%にも満たない程度にとどまっています。残念ながら位置づいているとは言いがたいというふうに率直に思いました。  それでは、今小学校では68校、中学校では12校が単独調理校として給食の提供が行われていますけれども、新設、改築後の使用年数が30年を超えるという学校は何校あるのか、また、その中での最高年数というのが一体何年になっているのか、伺いたいと思います。 243: ◯健康教育課長  単独調理校の中で建築後の年数が30年を超える調理場につきましては、小学校44校でございます。また、最長の年数は建築から50年が経過してございます。 244: ◯ふるくぼ和子委員  資料を私も頂戴しましたが、四郎丸小学校ではもう50年、そして中山小学校では47年、それ以外が30年から40年、この間ずっと改築のないままということです。この長期間の間にはそもそもの給食施設の考え方、例えば床がウェット方式からドライ方式になってきたとか、あるいは食材の受け入れ庫、保管庫など、変わってきているものがあるというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。方式の御説明と変更内容をあわせて伺いたいと思います。 245: ◯健康教育課長  平成8年のO157食中毒死亡事故発生を受けまして、平成9年に国から学校給食衛生管理基準といたしまして、床からのはね水の食物への付着を防止するため、新たに調理場におけますドライ方式推進の考え方が示されました。具体的に申し上げますと、それまでは水洗いなどで床がぬれた状態で作業するウェット方式と言われるものでございましたが、そもそも床面に細菌が繁殖する湿気が発生しないように、床に水が落ちない構造の施設・設備、機械・器具を使用し、常に床を乾いた状態に保ちながら調理作業を行うドライ方式に努めるというものでございます。  また、食材を適切に保管するため、生鮮食料品や卵、乳製品、冷凍食材の別に冷蔵・冷凍の温度設定がこの基準で同時に示されたところでございます。 246: ◯ふるくぼ和子委員  30年、40年もたてば当然いろいろな考え方というのは変化をしてくるということだと思います。  まず、床について伺いますけれども、今の説明では平成8年のO157食中毒発生後、平成9年には文部科学省の通知でドライシステムの推進が定められた。それ以降、お話をいろいろ調べましたら、平成15年度には新設、改築、改修についてはドライシステム方式の導入がもう前堤というふうになりましたし、ことしからは国の補助制度の対象施設はドライシステムの調理場だけというふうに限定もされてきています。  ドライシステムというのが、もはや当然という認識になっているわけですけれども、ウェット方式のままの床の調理室は何校残されているんでしょうか。また、残されている施設の排水口、水は流していないということだと思いますけれども、しかし排水口はあるわけでありまして、そこの臭いであるとか、そこからのいろいろなものの対策、あるいは床材そのものの傷み、あるいはその床材のめくれ、こうした状況というのはどうなっているのか、状況についてお伺いしたいと思います。 247: ◯健康教育課長  国の基準に不適合ではないものの、ドライ方式調理場ではない単独調理校といたしまして62校でございます。これらの調理場におきましては現在全てドライ方式に準じたドライ運用に努めているところでございます。  床の老朽化度合いでございますが、排水の悪臭については特段報告がございませんが、床材の傷み、剥離につきましては年々箇所数が多くなり、その都度修繕対応を実施してございますが、全体的な劣化が徐々に進行している状況でございます。 248: ◯ふるくぼ和子委員  劣化が進んでいて補修はこの程度の金額では追いついていないというのが実態ではないでしょうか。  調理場であるとか、あるいは食品保管庫の温度管理の対応についてもどうか伺いたいと思います。食材ごとの保存温度基準というものが定められていて、学校給食衛生管理基準というものも制定されているということですけれども、近年外気温の変動、非常に暑い夏場などがあって、常温保存の食材管理についても適正な温度管理というものに特別の対応が必要とされているというふうに思われます。それらに対する問題意識は持っていらっしゃるか。具体の対策を何かとられているのかをあわせて伺っておきたいと思います。 249: ◯健康教育課長  本市におきましては平成9年の学校給食衛生管理基準が示される以前から食材の保存や牛乳の一時保管のための冷蔵庫、冷凍庫、洗浄後の食器を保管する消毒保管庫を各調理場に設置するなど、適切な衛生管理に努めてまいったところでございます。 250: ◯ふるくぼ和子委員  管理には努めているということですけれども、まだまだ不十分な状況がある、そのことは後にまた伺いたいと思いますけれども、そういう状況だというふうに私は認識しております。  それでは、もう一つ伺いますが、煮炊き調理を行う釜などの調理器具関係は壊れれば困るわけですから、直ちに修理交換がその都度行われていくというふうになっていると思います。しかし、建物の構造の中に入り込んでしまっている水道管であるとか排水管、換気扇、ダクトの奥や排気口、こうしたものについては壊れてもすぐには対応できないというのが現状だと思います。こうした調理施設の更新基準というのは一体どうなっているのか伺いたいと思います。 251: ◯健康教育課長  調理場の設備更新につきましては具体的な基準はございませんが、給湯設備はおおむね20年から25年経過したものから順次更新するなど、緊急性や劣化度合いに応じまして予算措置をして対応しているところでございます。 252: ◯ふるくぼ和子委員  もう30年から40年使っている施設が本当にたくさんある中で、基準そのものも十分に市のほうの施策としては追いついていないという現状だというふうに思います。  これまでちょっと3点ほど、床のこと、温度管理のこと、配管類やダクトなど伺ってきましたが、どう管理するのかという計画を持たないできたという実態が本当に深刻になっているという状況だと思います。それが食事をつくる施設のあり方として衛生面から見てもどう捉えていらっしゃるのか。もちろん支障が出ないようにということで現場での最大限の努力の中で、あるいは綱渡り状態と言ってもいいような状況で維持しているんじゃないかというふうに思うんですけれども、この施設の維持管理の責任を脇に置いて現場の努力に全部かぶさって、市は胸を張って衛生面で大丈夫ですというふうに言える状況になっているのかどうか。このことについて伺いたいと思います。 253: ◯健康教育課長  汚水処理を行う除外設備の部品交換や排気ダクトの清掃、排水管の水漏れ、広範囲な床面の剥離など、緊急的に実施すべき内容につきましては優先的に対応しておりまして、衛生面、安全面で支障のない環境を維持しているものと認識してございます。 254: ◯ふるくぼ和子委員  大丈夫だという内容にはほど遠い対応だと言わざるを得ません。現場の声を実際に伺ってみますと、夏場は調理室は40度、食品庫は35度にもなっているとか、気温が高くて暑過ぎて、あえもののような献立は放冷とか水冷とかいうことで冷やすわけですが、これが実際にはできないと。だから、不安でもうつくれないんだということで、献立の作成にも影響が出ているような状況もあるんだという具体的な話も伺っています。  そのほかにも、とにかく早くドライシステムのきちんとした床で安心して給食をつくりたい、食品庫の温度管理が本当に不安だと、あるいは暗くて物品の確認にリスクが伴う状況もあるとか、調理場は夏は高温、冬は寒冷、この環境をどうにか空調設備をつけて改善してほしい、アレルギー食対応を安全に行えるように調理施設が明確に分離できるようにしてほしいなどなど、やはり長く使ってきたことによって起こっているさまざまな問題が数多く現場から要望として上がっているんじゃないかというふうに思います。こうした実態と改善要望については把握をされていらっしゃるのかどうか、伺います。 255: ◯健康教育課長  学校からの改善要望につきましては、修繕等依頼書の提出を受け付け、必要に応じて施設、現場の状況を確認するほか、これに加えまして年次計画に基づく安全衛生パトロール等の実地調査を行いまして、各校の状況の把握に努めているところでございます。 256: ◯ふるくぼ和子委員  やられているというお話が続くわけなんですけれども、そうじゃないんです。現場からは要望しても改善されない、却下が続いている、改善を要望する書類ばかりを書いている、こんな話まで伺っています。  調理施設は学校全体の校舎の維持管理とは別に、水回りの施設ですから衛生上も特別の対応が必要な施設となってきます。ですから、安全のための計画的な維持管理というのは絶対必要なことなんです。こんな決算を続けていたのでは課題は蓄積するばかり、追いつかない、要望は出るけれども間に合わない、こういう状況が繰り返されていって課題がどんどん後ろへと蓄積をしていく。そればかりだというふうに思います。先送りにしていい課題ではないということだと思うんですけれども、これはなぜ改修に着手できないんでしょうか。 257: ◯総務企画部長  衛生面あるいは確実な給食の提供というふうなことにおいて緊急的に実施すべきものについてはこれまでも予算を確保して優先的に対応を進めてまいりましたし、今後ともそのように努めてまいる所存でございます。  必ずしも確実な安全・安心な給食提供に直結するとまでは言えないものについては、予算の関係上、次年度回しにさせていただくようなこともございます。また、改修すべきものの中には学校全体の大規模な改修であったり改築とあわせて行うことのほうがよいものもございます。そのように一つ一つの改修すべき箇所につきまして、どういう対応をしていくのかということについて私ども考えながら、緊急に行うべきものはもちろん緊急に行いまして衛生面を確保してまいりますが、一つ一つどういう形でやっていくかを考えながら調理場の健全度といいますか、そういうものを確保していきたいというふうに考えてございます。 258: ◯ふるくぼ和子委員  緊急的なものは緊急的にとおっしゃいますが、緊急的なものは緊急にやらなければならないのは当たり前ですよね。給食がそれでできなくなるわけですから。そんなことは当然なんです。その緊急的なものでなくて、きちんと安全な安心な給食をつくるためには定期的な維持管理、そして計画的な維持改修がどうしても必要なんだということを申し上げているわけです。十分おわかりだというふうには思いますけれども、そんなふうに先送りにしてはいけないというぐらいの決意は私は示されて当然の課題だというふうに思います。  今、子供の食についての関心というのは非常に高くて、国においても栄養士や学校栄養職員、栄養教諭、こうしたものを配置もしながら食育というものに取り組んでいる。それは、今、実際市の教育局においても同じだというふうに思います。子供にとっても給食ができ上がるまでのおいしいにおいをかぎながらおいしい給食を楽しみにしている、学校生活の中でも給食は楽しみな時間というふうなものだと思います。  ところが、その学校給食が子供の健康を守る安全・安心の食事であるべきなのに、大変リスクの高い状況の中でつくられている、学校給食に携わる職員の職場環境としても劣悪な状況のまま放置をしている、こういう実態だというふうに思うんです。これはぜひ市長にお伺いをしたいと思うんですけれども、こういう状況で給食がつくられている実態と状況について大変だというふうに思わないでしょうか。御所見をぜひ伺いたいと思います。 259: ◯教育長  今種々御指摘にございました単独調理校の調理場自体の経年劣化や修繕箇所の増加といった課題は現実ございます。給食提供に影響する衛生面や安全面の対策につきましては、今部長等も御答弁いたしましたように、必要な設備の修繕、清掃及び厨房機器類等の更新を実施している状況でございます。  また、老朽化した調理場の今後の対応につきましては、校舎の大規模改修や改築等と連携、連動していく問題でございます。そういうことで、該当施設の適切な時期での改修改築の計画修繕ということにつきましては関係局と調整を行い、さらに今後対応を進めてまいりたいと存じます。 260: ◯ふるくぼ和子委員  これ市長に知らん顔されては困る課題なんです。市長がお金が出す、その財政出動する役割を担っている市長が教育条件整備としてきちんと位置づけて取り組む課題にするのかどうか、ここが問われている話なんです。どうぞお答えください。 261: ◯市長  子供たちの食の安全ということは極めて大事であると考えてございます。そういう点では教育委員会も同じようにただいま御答弁を申し上げたわけでございまして、教育委員会がお答えを申し上げましたとおり、その安全を確保するためのさまざまな点検やパトロール、また現場の声を聞く中で優先度を見きわめながら、必要な課題については私としてもしっかりと予算を確保してまいりたいと存じます。 262: ◯ふるくぼ和子委員  優先度を見きわめながらという枕言葉がどうしてもつくんです。そういう問題ではないという指摘を今させていただいていますので、やはりきちんと必要な計画を立てて進めるということを市長にはきちんと申し述べたいと思います。  学校の校舎も長寿命化の方針で耐震工事など実施をして大事に長く使っていこうというふうにして進めること、そのことについては私は否定をするものでは決してありません。しかし、長く使えば使うほど時代に合わない施設になっていく、これは当然のことです。今お話しもしてきたとおりです。それでも長く使いたい、長く使おうというふうに言うのであれば、計画的、定期的な改修というのは当然の話なんです。  先日庁舎の建てかえについての議論もありました。しかし、子供が毎日通う学校の改修というのは年々の切実さが増していて、もう思い切った改善が求められているという状況が迫られているんだと思います。例えば先ほども議論がありましたが、トイレ、5Kと言われる状況。臭い、汚い、暗い、怖い、壊れている。こういう状況を放置したまま、あるいは体育館も床板から飛び出した釘を打ち打ち使っていたとか、こんな劣悪な教育環境がまだまだ数多く残されているのが実態です。  そして、調理場も前近代的な施設のまま、衛生的にも安全・安心の点でも課題を抱えたまま、これが実態です。こんな教育条件整備でいいわけないじゃないですか。当局の皆さんも学齢期の子供を持つ職員の皆さん、殊さら切実な問題としてこれは捉えていらっしゃるのではないでしょうか。現場から出された要望には緊急的だとか優先課題だとか、そういうことではなくて直ちに対応する。課題解消のための改修計画をしっかり立てて、速やかに改善に向けた取り組みを求めたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 263: ◯教育長  学校現場からの要望につきましては、今後とも学校の意見を伺いながら優先度を見きわめ、必要な対応を図ってまいりたいと存じます。学校の長寿命化のためには計画的、定期的改修が必要となってまいります。そうした機会に状況の変化を取り入れた改修を実施することなども含めて、改修内容につきまして関係部局と協議を進めてまいりたいと存じます。 264: ◯ふるくぼ和子委員  かつて庁舎ぴかぴか、学校ぼろぼろと全国で話題になったことがありました。市の庁舎は立派に建てかえて学校施設は老朽化をそのままにしているということがあるとしたら、もうこれは本当に恥ずかしいことです。そして、これが恥ずかしいと思えないなら、なお恥ずかしいです。  私は以前からトイレの改修について何度も取り上げて改善も求めてきました。毎年3カ所の大規模改修なんていうちびちびしたテンポでは終了まで何十年もかかる、こういうことも指摘をしてきました。それどころか、先ほどの議論では決算年度も今年度も計画を立てながら着手もしていないということが明らかになった。長寿命化計画の検討を理由に迫られている、やるべき改修にストップをかけているとしたら、とんでもない話です。そもそもごまかしながらもたせるというような手法ではなくて、今学校に通う子供たちにしっかりと応えられる改修計画をもって臨むことを強く求めてこの点についての質問を終わりたいと思います。  次に、決算年度に議論がありました南京虐殺事件について私も数点確認の質問をしたいと思います。  まず、昨年の決算委員会でも御紹介いただきましたが、この歴史認識についての政府見解をお伺いいたします。外務省のホームページにも載っていると思いますが、御紹介ください。 265: ◯教育指導課長  歴史認識についての政府見解についてでございます。外務省のホームページの中に南京事件に関しまして、1、日本政府としては日本軍の南京入城1937年後、非戦闘員の殺害や略奪行為等があったことは否定できないと考えています。しかしながら、被害者の具体的な人数については諸説あり、政府としてどれが正しい数かを認定することは困難であると考えています。2、さきの大戦における行いに対する痛切な反省とともに、心からのおわびの気持ちは戦後の歴代内閣が一貫して持ち続けてきたものです。そうした気持ちが戦後50年に当たり村山談話で表明され、さらに戦後60年を機に出された小泉談話においてもそのおわびの気持ちは引き継がれてきました。3、こうした歴代内閣が表明した気持ちを揺るぎないものとして引き継いでいきます。そのことを2015年8月14日の内閣総理大臣の談話の中で明確にしましたとの記載をしております。 266: ◯ふるくぼ和子委員  復習するのはとても大事なことですので、続けて伺いたいと思います。  今御紹介をいただいた政府見解の文言というのは、最後のところにあったように、戦後70周年の安倍首相の談話をどうするのか、こういう議論の中でさきの大戦における行いについての記述というのは書きかえてなくなってしまいました。しかし、昨年の決算委員会では書きかえられる前の記述として、日本は過去の一時期、植民地支配と侵略により多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えたことを率直に認識し、痛切な反省と心からのおわびの気持ちを常に心に刻みつつ、二度と戦争を繰り返さず平和国家としての道を歩んでいく決意ですと御紹介をいただいています。  現在の見解でも、さきの大戦における行いに対する痛切な反省とともに、心からのおわびの気持ちは戦後の歴代内閣が一貫して持ち続けてきたものということで、引き継いでいきますというふうに言っていますから、この見解に変わりはないはずです。ちなみにその点で学習指導要領にも変わりがないということを確認をしたいと思いますが、伺います。 267: ◯教育指導課長  現行の小中学校の学習指導要領につきましては、平成20年3月に告示されたものでございますが、現在まで変更はございません。 268: ◯ふるくぼ和子委員  南京虐殺事件はあったというのは確定の政府見解です。先ほど御紹介いただいたとおりです。その人数や内容は確定できない、こういう関係になっています。人数や内容が確定していないからといって南京虐殺事件までなかったということにはなりません。政府も認定をしているこの歴史の事実を伝えていくということが必要です。あったかなかったかということにまで政治議論に持ち込んで、それをさらに教育に持ち込むとしたら、それはまさしく政治的な介入であって、あってはならないことです。  当局はさまざまな見方があること、偏らない資料を使うなどしてというふうにこの間御答弁をこの問題ではされていますが、このさまざまな見方というのは確定をしている事実、つまり南京虐殺事件はあったという政府見解に基づく歴史の事実の上に立って、その人数や虐殺行為の内容についてのさまざまな諸説があるということを偏らないように教えることが大事だということだと思いますが、これも確認をしたいと思います。 269: ◯教育指導課長  政府見解におきましては、あったことは否定できないとなってございます。学校において歴史的事象を扱う場合は、さまざまな資料を活用し、多面的、多角的に考察し、公正に判断するよう指導することが求められております。今後も学習指導要領にのっとった教育を行ってまいります。 270: ◯ふるくぼ和子委員  もっとはっきり言っていただければいいと思うんですけれども。南京虐殺はあったと、これは政府の見解なんです。否定できないということはあったということですから、あったんです。それに基づく学習指導要領で教育が行われている。この関係というのはどこにも何の間違いもなく、瑕疵も問題もないということで確認したいと思いますが、いいですね。 271: ◯教育指導課長  あったことは否定できないという政府見解と同じ認識でございます。 272: ◯ふるくぼ和子委員  否定はできないということはあったという認識だということで確認します。  さて、決算年度では今年度から始まった地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正による教育委員会についても何度も議論を行ってまいりました。法改正に伴って出された文部科学省の通知でも何度も繰り返し示されているように、新教育制度になっても教育委員の集まりである教育委員会が教育行政の最高意思決定機関であるということ、これは何度繰り返してでも確認すべき原点ですので確認をいたします。 273: ◯総務企画部参事兼総務課長  新しい教育委員会制度におきましても、教育委員会は首長から独立した合議体の執行機関として位置づけられており、教育行政における職務権限におきましてもこれまでどおりであることから、教育行政の意思決定機関として教育に関する事務をみずからの責任と権限において管理し、執行するものでございます。 274: ◯ふるくぼ和子委員  このことがすごく大事なんです。しっかりと確認をしたいと思います。
     教育委員会が教育行政の最高意思決定機関として今お話をいただいた揺るぎない位置づけを行っている、その理由についてもお伺いをしたいと思います。 275: ◯総務企画部参事兼総務課長  今回の制度改正後も教育委員会は地方自治法の規定により執行機関として普通地方公共団体に設置することとされております。また、その職務権限は地方教育行政の組織及び運営に関する法律第21条に規定されており、これまでどおり学校の設置や廃止、学校の組織編制や教育課程などの教育に関する事務を管理し、執行することとされております。 276: ◯ふるくぼ和子委員  どうしてそういうふうな位置づけになっているのかという理由についてお伺いをしたいと思ったんですけれども、教育委員会がなぜ今の位置づけになっているかといえば、戦後すぐの国会で当時の文部大臣が述べているとおり、教育の本質的な使命とその運営の特殊性に鑑みて、教育が不当に支配に服さぬためには、その行政機関も自主性を保つような制度保障を必要とするからなんです。  また、文部科学大臣が今回の法改正の議論の中でも述べているとおり、国が教育内容の細部まで規定し監督するのではなく、教育は地方自治だということ、住民の教育に対する意思が反映することが肝心であること、教育委員会は知事や市町村長のもとに属さず独立しているということという教育委員会制度発足時の三つの根本方針が法改正後においても変わらないというふうに答弁したのも非常に大事な理由です。  ですから、国も地方自治体も、そして議会も教育内容に介入はしてはならないし、踏み込むこと自体が大きな誤りになるということです。市長が教育委員会と協議をして策定することとなっている大綱も、市長の教育への介入権限が与えられたものではないということ、これを市長自身もしっかりと御認識のことと思います。だから、教科書の採択そのものについては総合教育会議においても協議題にすべきではないとはっきりと整理がされていますし、採択の方針についてもそもそも首長の権限にはかかわらない問題なので、対象ではないということを前堤にして協議することは考えられるという、こういう程度にとどめているんです。教育委員会と事務局である教育局が政治的介入から教育の自由と自主性を守る、そして、子供の権利条約の立場に立って教育行政を行うという、その毅然とした態度でその役をしっかりと担っていただくことを強く求めたいと思いますが、いかがでしょうか。自信を持って答弁をいただきたいと思います。 277: ◯教育長  今回の地方教育行政法の制度改正につきましては、教育行政の中立性や継続性、安定性を確保しつつ、一方で教育行政における首長と教育委員会の連携をこれまで以上に図ることをその目的の一つとしております。こうした新制度の趣旨を踏まえ、総合教育会議の場などを活用しながら、市長と教育委員会が十分に意思疎通を図り、教育行政のさらなる充実に向けて努力してまいりたいと存じます。 278: ◯副委員長  社民党・仙台市議団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。          〔相沢和紀委員、小山勇朗委員、質疑席に着席〕 279: ◯副委員長  発言願います。 280: ◯相沢和紀委員  私からは昨年7月にオープンしました泉岳自然ふれあい館について伺ってまいります。  従来の泉岳少年自然の家の全面改築によって新しい施設となったものです。これまでの学校中心の利用から一般利用として家族やグループでの利用ができるようになり、施設利用が好調であることを評価するものです。まず、確認も含めて2点伺います。決算資料で委託料は1億7318万6261円となっていますが、管理運営会社オーエンスへの直接の委託料は幾らで、エレベーター等のその他委託料の主なものをお示しください。 281: ◯生涯学習課長  ただいま御質問いただきました決算におきます委託料につきましては、旧少年自然の家の閉館までの経費も含まれておりまして、そのうち泉岳自然ふれあい館の指定管理者への委託料は7月からの9カ月間分で9145万7000円となっております。この中で設備等の点検などの他業者への再委託の費用はこの中に含まれておりまして、主な内訳といたしまして合併処理浄化槽維持管理業務が388万8000円、リネン類クリーニング委託業務が174万9000円、除雪業務が166万3000円、ホームページ制作委託業務が98万5000円、エレベーター保守点検業務が45万4000円など、合計1326万3000円となっているところでございます。 282: ◯相沢和紀委員  施設の利用料は泉岳自然ふれあい館については運営会社であるオーエンス社に入ることになっておりますが、どの程度の収入があり、オーエンス社の昨年度の決算はどのような内容であったのか、お答えください。 283: ◯生涯学習課長  指定管理者の収入でございますが、平成26年度につきましては利用料金収入が1069万4000円、泉岳自然ふれあい館利用者の大食堂の収入が1406万円、一般利用者の軽食堂の収入が221万3000円、売店の収入が131万8000円など、合計2919万7000円でございました。  決算につきましては、指定管理料を含みます収入計が1億2065万4000円、支出の計が1億2349万4000円となってございます。 284: ◯相沢和紀委員  ほぼ均衡しているというふうなことで理解をいたします。  決算の数字で気になることが1点ありました。平成26年度の当初予算において備品購入費として1613万8000円が計上されておりましたが、決算額は485万8455円で約1130万円もの額が、率にして70%もが使用されずに不用額となっております。この理由について伺います。 285: ◯生涯学習課長  泉岳自然ふれあい館の備品購入につきましては、平成26年度にも一定程度の備品購入が必要となりますことから予算化いたしましたが、工事の進捗状況によりまして先行して購入し納入が可能な備品につきましては平成25年度内に前倒しで購入いたしましたことから、その結果、翌平成26年度の備品購入が減ったものでございます。 286: ◯相沢和紀委員  運営上、備品等については全然支障がなかったという確認でよろしいでしょうか。 287: ◯生涯学習課長  開館までの準備におきまして必要な備品等は全て納入されております。 288: ◯相沢和紀委員  今回の全面改築に当たって大きな変化があったのは、学校教育中心の施設運営であったものを社会教育全体の中に位置づけ、家族を含めた市民の利用を積極的に受け入れたわけです。昨年度の9カ月間で一般利用者はどの程度であったのか、その利用者数は当初の見込みの数に比べてどのような水準であったのか伺います。あわせて教育局として利用状況をどのように捉えているのか伺います。 289: ◯生涯学習課長  開館から9カ月の一般利用者は、館内の宿泊や市民キャンプ場において約9,100人の方に御利用いただいております。特に市民キャンプ場につきましては予想の約2倍近い利用者数となってございます。このようなことから、新たな生涯学習施設として、あるいは泉ヶ岳の拠点施設としておおむね順調なスタートが切れたのではないかというふうに考えております。 290: ◯相沢和紀委員  私も実際見させていただきましたけれども、キャンプ場の野外炊飯の場所等含めて立派に、そしてまた芝が植えられていい施設かなというふうに思っております。今後ともよろしくお願いしたいというふうに思います。  昨日の質疑において旧少年自然の家の解体がアスベストの問題でおくれているということに関し2点確認をさせていただきます。第1点はアスベストによる健康被害は約30年前に社会問題となりました。市有施設については一斉に調査が行われ、改修などが行われてきたはずです。泉岳少年自然の家の場合は飛散防止のための対策としてどのような措置が行われてきたのか、安全対策がしっかりと講じられてきたのか伺います。 291: ◯生涯学習課長  旧少年自然の家での吹きつけ部分のアスベスト飛散防止対策につきましては、市有施設の一斉調査により平成17年度にその調査と応急処置を行い、平成18年度に撤去工事を行っているところでございます。 292: ◯相沢和紀委員  確認ですが、平成17年ですか。社会的に問題になったのは30年前で、学校等については平成に入る前に既に点検等をしてあったはずなんですけれども、私の認識からすると平成17年というのは大分遅い時期になっているかと思いますが、その点についてもう一度確認をお願いいたします。 293: ◯生涯学習課長  その他市有施設の一斉調査の時期と同じく平成17年度に調査と応急措置を行ったということでございます。 294: ◯相沢和紀委員  これについては後日また確認をさせていただきたいというふうに思います。  第2点については、解体に時間を要しているということでございますけれども、さきにアスベストが使用されていることは承知をしていたわけであります。解体の積算などに問題があったとの答弁がありましたが、私からすれば理解しにくい点であります。どうしてこのようになったのか、詳細についてお答えください。 295: ◯生涯学習課長  旧少年自然の家の解体につきましては、その解体工事の実施に先立ちまして本年6月に壁や天井など建材に含まれるアスベスト含有調査を実施いたしました。その結果、アスベストを含む建材を使用している箇所が当初の予定よりも多かったことから、現在、解体工事費用の積算等の見直しを行っているところでございます。 296: ◯相沢和紀委員  一応了としておきたいというふうに思います。  次に、泉岳自然ふれあい館の施設利用や申し込みの変更について伺います。従前の管理は市の直営でした。新施設は指定管理者制度に移行しました。利用料金の取り扱いや運営上の手続、さらに学校を初めとする各団体との関係においては、事前に市と指定管理者となったオーエンスとの間で十分な協議が行われたと考えます。その上で申し込み手順について伺います。泉岳自然ふれあい館は従来の学校利用に加え幅広く市民に利用される施設となりました。施設利用に当たり学校利用、子供会など団体利用、そして一般市民利用など、申し込み手順はどのようにされてきたのでしょうか。また、旧少年自然の家の時代の手続と違いが生じたのか、あわせて伺います。 297: ◯生涯学習課長  施設利用に当たりましての受け付けの手順につきましては、初めに市内の小中学校の利用申し込みを前年の10月に開始いたしまして、次に市外の小中学校の受け付けをいたします。その後、幼稚園、保育所などの受け付けを行いまして、2月上旬に一般利用者の利用申し込みを開始するということになります。施設の利用申し込みの手順につきましては、一般利用者の受け付けが加わった以外は旧少年自然の家の手順と基本的に同様となっているところでございます。 298: ◯相沢和紀委員  2月から一般のというふうにありましたけれども、先ほどお聞きしました子供会とかスポーツ少年団とか、こういった団体についてはいつからになるんですか。 299: ◯生涯学習課長  一般の利用ということになりますので、2月上旬からの受け付けという形になります。 300: ◯相沢和紀委員  わかりました。  施設利用の減免についても伺う予定でありましたけれども、昨日の質疑において一定の方向が示されましたので、飛ばします。しかし、私からも利用実態に照らして不平等とならないよう見直しが行われることを求めておきたいと思います。  昨今、学校におけるいじめ問題や家庭内暴力、幼児や児童の虐待など、全国的に発生し、社会問題となっています。残念ながら本市においても自死に至る事件も発生しています。生徒間、生徒と教師の関係、また家族やグループ内などにおいてお互いに理解し合う機会をつくることが重要となっていると考えます。日々教室内だけの関係ではなく、自然の中で非日常的な取り組み、活動、さらに家庭内では見られないお父さん、お母さんの姿や自然に向き合う子供の姿など、新たな発見、そしてきずなをつくる場として泉岳自然ふれあい館は大きな力を発揮し得る施設であると考えます。最後に、泉岳自然ふれあい館の今後の運営、そしていじめの撲滅に向けた利用促進など、教育長からの決意を伺って終わりたいと思います。 301: ◯教育長  いじめの撲滅に向けましては、児童生徒自身が自己有用感を高め、思いやりの心や共感的な人間関係を育むことが大変重要であると理解しているところでございます。泉岳自然ふれあい館というふだんとは違った環境におきまして児童生徒が主体的な活動を通して積極的にかかわり合うことは、他者を理解し、自分を見つめる大変貴重な経験となると考えておるところでございます。  ただいま委員からも自然の中での活動を行うことで、ふだんは見られない子供の姿や新たな発見があるとの御意見をいただきました。泉ヶ岳という自然環境の中での集団宿泊活動や自然体験活動、さらには家族との触れ合いの場としても御利用いただくことは意義が大きいものと存じます。今後も施設の運営に当たりましては、心身とも健全な青少年の育成を図ってまいるとともに、いじめ撲滅に向けたさまざまな活動を工夫しながら効果的な利用の促進について努めてまいりたいと存じます。 302: ◯相沢和紀委員  教育長から力強い決意をいただきました。指定管理者制度であるがゆえに直接的な指導というふうなことにはいかない、やはりワンクッション置いての運営になります。その点についても十分意を尽くして、立派な施設になりますことをお願いを申し上げ質問を終わります。 303: ◯小山勇朗委員  私からは学校施設の維持修繕費の関係から入っていきたいというふうに思います。  12億円余の内容について、まずどのような修繕を考えた内容なのかお示しをいただきたいと思いますし、その中で大規模改造費、四郎丸小学校の247万円ということで載っていますけれども、これらについても具体的な内訳についてお答えをいただきたいと思います。 304: ◯学校施設課長  平成26年度につきましては、四郎丸小学校の大規模改造、トイレ改修設計を行ったほか、年次計画で進めております改修、例えば老朽化が著しい体育館の屋根、プールろ過装置、高圧気中開閉器、受変電設備、照明設備などの改修を実施いたしました。  また、年度内に必要となりました改修工事といたしまして、体育館の大規模天井、オープンスペース床、通級教室、体育館床、給水管、小荷物専用昇降機、消防設備、プール、下水道切りかえ、遊具補修など、多岐にわたる改修、修繕を実施いたしました。  また、大規模改造費における247万円の内訳でございますが、四郎丸小学校のトイレ1系統分の改修設計業務委託費として要した費用でございます。 305: ◯小山勇朗委員  今の答弁の中で大規模改造費として四郎丸小学校247万円、これは大改造の設計費というふうな形で答弁がありました。この予算措置分をされながら、急に中止になった理由というのはどういうところにあるのか、お答えをいただきたいと思います。 306: ◯学校施設課長  四郎丸小学校の校舎は増築を重ねてまいりましたが、最も古い部分は既に築50年以上が経過し、市内でも有数の古さとなっております。本市の公共施設マネジメントプランでは校舎は60年間の使用を図ることとしており、四郎丸小学校につきましても長寿命化の可能性や方策を見きわめておく必要があることに加え、今年度国の国庫補助の採択が見送られましたことにより財源の確保が難しくなったことから、実施について見合わせをしているところでございます。 307: ◯小山勇朗委員  平成26年度の中で急に中止したわけでしょう。今年度、まだそれはその時点ではわからないわけですから、何で急に中止になったのか。そして、今お話にあったように開校50年も過ぎていると。鉄筋校舎としても一番古いと。やはり予算があって急に中止をするという場合は何らかの判断があってそこには中止というものが出てくるというふうに思いますけれども、なぜ中止したのかという理由が今の答えでは明確になっていないですね。 308: ◯総務企画部長  繰り返しになる部分もあるかと思いますけれども、基本的に四郎丸小学校について今後の長寿命化対策も含めてどうしていくのかということを考えなければいけない、それを見きわめていく必要があるということ、さらに国庫補助との関係で財源の見通しがつかなくなっているというふうなことから、現在、今年度予算につきましての執行を見合わせているということでございます。 309: ◯小山勇朗委員  本来ならばトイレの全面改修、これが一番先に考えられた部分ですよね。しかし、中止をするというふうになったのは、やはり校舎も古い、最近では漏水も見つかっているということで、それをこれから調査をするとなっていますけれども、確かに二重の経費負担というものを排除するという意味からすれば中止して、中止をする場合はやはり改築なのか長寿命化なのかということを明確に判断した上に立って予算も据え置くとか、これはすぐにやらなければならないとか、そういう判断があって中止をするわけでしょう。  そういうことからすれば、中止した段階で本来ならば明確な判断があって、例えば今年度に予算化するとか、あるいは来年度には必ず改築するとか長寿命化でやるとか、こういうものがあって初めてそれを中止というのが我々にとっても受けとめられる部分だというふうに思うんです。ただ二重負担はいけないとか、長寿命化にするかこれから検討するとか、そういう理由づけにはならないというふうに思うんですけれども。 310: ◯総務企画部長  四郎丸小学校につきまして、四郎丸小学校の校舎は長寿命化を図っていく上で改修を入れて計画的に保全していくという取り組みが必要なわけでございますけれども、四郎丸小学校につきましては計画保全の対策をとらないままに既に築50年以上が経過をしたと。そういった施設につきまして、さらに10年程度もたせて60年間使用することができるかどうか、そういった見きわめを今急いでやっているところでございまして、引き続き関係部局との協議を進め、早期に見きわめを図りたいと考えてございます。 311: ◯小山勇朗委員  やはり先ほども言ったように、もう水道管が漏水し始まっているということと、やはりトイレも全面改修せざるを得ない、そういう考え方に立って一旦はやろうと思ったわけですから、それを中止した以上は早急に改築というふうな形で判断をすべきものだろうと思いますけれども、この辺の判断についてはやはり財政的な問題などもあると思いますので、市長のほうでどのように判断されるかお伺いしたいというふうに思います。 312: ◯市長  四郎丸小学校が設計まで踏み込みながらただいま中断に至っているということは、期待をしておられました児童、また保護者の皆様にも大変申しわけないことだと思ってございます。しかしながら、ただいま教育局から申し上げましたとおり、各種の調査を追加して実施すべきものという判断がございましたものですからお時間をいただいているところでございまして、私といたしましても教育委員会としての必要な調査を終え、そして早急に次の段階への結論を得て進むことができるように取り組んでまいりたいというふうに思っております。 313: ◯小山勇朗委員  やはり今市長からもお答えありましたけれども、できれば来年の第1回定例会には改築で提案できるような状況で進めていただきたいというふうに思っております。  小学校のトイレ関係などについては先ほどもいろいろ同僚議員から論議をされておりますけれども、私のほうからも、年に3校やると言っているにもかかわらず、なかなか進んでいないのが現状なので、とにかく改修の推進をしていただきたいというふうに思っています。  そういう立場から、仙台市の小学校、立町、中田、東四郎丸の各小学校の調査をさせていただいたわけであります。例えば立町小学校でいえば東側の1階から4階まではもう非常にきれいなトイレに改修されているわけでありますけれども、西側に行くと、もとのままで全く改修がなされていないというふうな状況であります。これらについての改修の計画というのはどういうふうになっているのか、お答えいただきたいと思います。 314: ◯学校施設課長  これまでトイレの洋式化につきましては、トイレの1階から最上階まで1系統全てを更新する大規模改修の際に進めてまいりました。トイレの改修が必要な学校も多いことから1系統ずつ進めており、1系統を終了している立町小につきましては残りの1系統の実施時期を明確に申し上げることは困難であると考えております。 315: ◯小山勇朗委員  やはり児童からしたら新しいきれいなところに行って、5Kを払拭できるようなトイレで用を足したいというふうに思うんです。そういうふうな部分からすれば西側のトイレは使うのはうんと苦痛に感じているわけです。やはり児童が本当にそういう我慢をしないでできるような状況というものをつくっていくべきだろうというふうに思います。  あと、中田小学校の関係でいえば、東西に設置をされてはおりますけれども、児童597名、洋式の設置というものを非常に望んでおります。女子は洋式があくのを待ちながら使用しているというのが実態だというふうに聞いてきました。現在和式が7個あって、洋式が1個しかないということで、それが全階にそのままあるわけですから、こういった状況を放置しておくのも非常に大きな問題だというふうに思いますし、東四郎丸小の関係にしてはトイレが西側にしかなくて東側にない。また、1年生の児童などからすれば。 316: ◯副委員長  時間を延長します。 317: ◯小山勇朗委員  西側に行くまでに相当距離があるわけです。やはり途中で漏らしてしまうというふうな状況もあると伺ってきています。いろいろ小学校を調査したときに普通、学校は東と西にあるんです。それが東四郎丸小だけは西側にしか設置をされていない。こういう状況というのはどういうところに原因があったのかを含めてお答えいただきたいと思います。 318: ◯学校施設課長  中田小のトイレの和式が多いため洋式に児童が集中して列をなしているということでございますけれども、この部分につきましては私ども承知しておりますが、関係部局とも協議の上、学校全体のトイレの洋式化を促進する手法の具体化を進めてまいりたいと考えてございます。  続きまして、東四郎丸小のトイレでございますが、東四郎丸小のトイレにつきましては児童数に応じた必要な数量を整備しており、さらに東側に整備することは困難であると考えてございます。 319: ◯総務企画部長  先ほどもお答えをさせていただいた部分ではございますが、トイレの洋式化につきましてこれまで年に3校、できない年度もございましたけれども、年に3校というふうなペースを上回るようなペースで進めていくことにつきまして検討いたしておりまして、一つには、今後急がれる長寿命化のための改修の中であわせてトイレ改修も行っていくことが可能なのかどうか、それから、そういった改修とはまた別により簡便な方法、低廉な方法によりまして洋式化を進めていくことができないかどうか、そういったことにつきまして、簡便な方法につきましては現地の調査を行ってまいりたいと思いますし、長寿命化に合わせた改修の点につきましては引き続き関係部局とも協議を深めながら現在のペースを超えてトイレ洋式化の改修が進むように検討してまいりたいというふうに考えてございます。 320: ◯小山勇朗委員  同僚議員にもそういう答弁をされておりますけれども、さっき言った東四郎丸小のトイレが西側にしかないという部分、確かに児童数が298名ということで、それに対応できるような数はそろえてあるというふうに言っていますけれども、今現在トイレの出入りの扉は両方から押される形での扉、扉に窓はついていますけれども、それをぼんと勢いよく突いたりすると慌てている子供からすれば扉が当たってけがをするというふうなことも考えられているわけです。やはり急いで、東側から西側まで相当の距離がありますから、走ってきますから、それは急いでいますから、急いで入ろうとしてけがしてしまうというようなことも考えれば、まずトイレの扉も例えば引き戸にするとか、やはり何らかの形、内側だけに引くようにするとか、その辺も工夫をしなければならない状況にあるのではないかというふうに思いますけれども、お答えをいただきたいと思います。 321: ◯学校施設課長  扉の件でございますけれども、これにつきましては学校の実情を丁寧にお伺いしながら検討してまいりたいと存じます。 322: ◯小山勇朗委員  また、トイレの調査に行ったときに各学校から教育局にいろいろ申請しているけれどもなかなか進まないというふうな話が出ています。申請している一つは立町小学校で、校舎の外側のほうは鍵がかかるんですけれども、中の廊下伝いの教室に出入りする部分は鍵が壊れたままで全く設置されていないということになれば、不審者が侵入したときに時間稼ぎのために内側から鍵をかける、このことによって10分、15分時間を稼げるんです。そういうふうに学校では言っています。だから、防犯上からもそういう鍵の取りつけというものを必要としているというふうなお話があったわけですけれども、このことについてどう考えるかお答えいただきたいと思います。 323: ◯学校施設課長  立町小学校の1階フロアにつきましては機械警備がなされており、職員室等の管理諸室及び理科室の薬品や家庭科室の調理器具などについても施錠されている状況となってございます。しかしながら、普通教室の中には施錠できない教室もあることから、現状を確認の上、早急に必要に応じて整備を進めてまいりたいと思います。 324: ◯小山勇朗委員  普通教室はほとんど全部壊れていますから。  あと、中田小学校の関係でいえば、改修申請の屋上の防水シートの補修、あるいは校舎の一部モルタルが剥離をして落ちてくると。そこにここを通らないようにと上のほうに張り紙をしながら、そこを児童たちが通らないようにして、モルタルの剥離で落ちてくる部分はいまだに修理されないままにされていますけれども、このことについてお答えをいただきたいというふうに思いますし、あと、東四郎丸小のほうでは改修の申請として北側フェンス修理を上げて、現場も施設課で調査をしながら、なかなか進んでいないのが現状だと。早急にやってほしいのになかなか進まないという、この2点についてお答えをいただきたいと思います。 325: ◯学校施設課長  中田小学校の屋上防水の件でございますけれども、これは防水改修工事竣工から10年以内のものでございまして、現在、保証期間内ということで施工業者が補修を進めているところでございます。  それから、校舎のモルタル剥離につきましては、依頼を受けまして危険な状態の箇所につきましては優先して修繕を行ってございますけれども、残っております部分につきましても早急に修繕をする方向で考えてございます。  東四郎丸小学校の北側フェンスにつきましては、現場を確認いたしまして、依頼があった時点で部分的に対応してまいりましたが、残っている部分につきまして年内をめどに修繕する予定で施工業者と調整しているところでございます。 326: ◯小山勇朗委員  ですから、やはり学校から必要があってそういう改修の申請をされて、現場確認してここにモルタル剥離しているのがありますねと、見て帰っただけでは何にもならないんです。やはり見て帰った以上は、これは早急に直さなければならないとか、そういう判断をなぜ決断できないのかということが不思議でしようがない。予算が足りなくてできないのかどうかということもあると思いますけれども、やはり学校として最低限必要なものしか遠慮して言ってよこさないから。そういう遠慮して上げてよこすものまでやはり節約してやらないということはおかしいんです。やはり、そのことをきちんと今答弁されたことも含めてやっていただきたいと思うわけであります。  いろいろトイレの関係なども含めてお話ししました。トイレに行けない症候群と言われていることは和式の大便器の使用がわからないとか、あるいは便を我慢した結果、健康なり成績に影響が出るというふうに言われていますし、さらに先ほどもお話が出ました臭い、暗い、狭い、汚い、怖いの5Kについて、やはりきちんと考えていかなければならないだろうと思っております。  先ほど総務企画部長からもお話があったように、大規模改造でない簡易な方法もこれから考えながらやっていきたいと、そのことで進めたいというお答えもありました。やはり和式でなくて洋式に変えただけでも、水洗で流す部分の水量も相当節約になるんです。やはりそういうことも含めて考えるのであれば、きちんと洋式化にするなら洋式化にすることで取り組んでいただきたいし、推進していただきたいし、ただ、簡易でやれる方法というのはやはり便器だけを変える、あるいは今の床をタイルから乾式のすぐ洗っても乾くような、そういう乾式に変えていく。  そして、やはりトイレは北側にあるがために暗いんです。暗いのを明るくするために照明の関係なり、あるいは壁の関係なども含めて、最低限きちんとそういう5Kを少しでも払拭できる状況を考えながら簡易な方法というものを編み出していくべきだろうと思いますけれども、そのことについてお答えいただきたいと思います。 327: ◯教育長  今委員から個々具体的な学校のお話を本当に細かく御指摘いただきました。特にトイレの問題はまさに子供の生活環境のこれはもう大事な部分、体調が狂ってしまったり、そういう点で非常にトイレの重要性というものがここ近年増してきているというふうに実感しております。  学校が昭和40年代、50年代に多く建設されたということを受けて、今かなりの学校の更新の問題が大きな課題となっております。その中でトイレの問題も十分検討していかなければならないと認識しております。震災後、復旧・復興を優先してきた経過もあって、現在のところ、そういう今までの課題が積み残しになってきているというものは十分認識しておるところでございます。今後、できる限り計画的な学校の施設及びトイレ等の改善に向けてこれからも努めてまいりたいと存じます。 328: ◯副委員長  以上で、平成26年度仙台市一般会計歳入歳出決算中、歳出第9款教育費、第11款災害復旧費第1項災害復旧費中、第5目教育施設災害復旧費に対する質疑は、総括質疑を除き終了いたしました。  次に、平成26年度仙台市一般会計歳入歳出決算中、歳出第10款公債費、第12款諸支出金、第13款予備費外についてでありますが、いずれの会派からも質疑通告がありませんので、本件については総括質疑を除き終了いたしました。  お諮りいたします。本日の審査はこの程度にとどめ、残余はあす行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 329: ◯副委員長  異議なしと認めます。  なお、あすは午後1時より開会いたします。  本日はこれをもって散会いたします。...